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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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42:キャラメル進化

 

 進化したキャラメルの毛を撫でる。

 おおっ! 凄くふわふわしている。属性が風だからか? 何と言うか普通の猫よりも毛の中に空気が絡んでいるような感じだ。


 ステータスはどうだろうか。



『NAME:キャラメル 種族:ウィンドキャット LV:1 属性:風

 HP:42 / 42 MP:78 / 78

 STR:45 INT:35 総合攻撃力:40

 VIT:15 MND:32 総合防御力:23

 AGI:77 (5) DEX:48

 スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV2・身隠し・ウィンドカッター・空歩 』



 ステータスは順当として、スキルが2つ増えているな。ウィンドカッターは魔法として使うのか、それとも引っ掻きが飛んでいく感じになるのかわからないな。空歩は何だ? イメージするなら2段ジャンプができるようになったってことか?


「キャラメル。空歩って今使えるか?」

「にゃぅ」


 キャラメルは俺の言葉に頷いた。どうやら使えるようだ。


「試しにやってくれないか? この部屋の物を壊さないようにだから、そんなに思い切りは出来ないけど」

「にゃ」


 キャラメルはそう短く鳴くと垂直に飛び上がり、そこから5回ほど軽く飛び跳ねながら移動し、飛び上がる前に居た場所に戻ってきた。

 宿の部屋だから少し狭いのだが、そんなことは気にしない感じの動きだった。


「こんな感じかぁ。回避とか奇襲に使えそうだな。って、あれ? 何かキャラメル疲れてないか? あっ」


 キャラメルのステータスを確認するとMPの残りが3になっていた。どうやら空歩を使うと大分MPを消費するようだ。


「5回でここまで減るって燃費悪いな。1回で15も消費するのか」

「にゃーう」

「ああ、ありがとな」


 キャラメルが撫でろ、という感じに頭を寄せて来たので労いを込めて撫でた。


 次の進化はおそらくレベル40以上になってからだろうし、さっさとレベルを上げて第4エリアに在るダンジョンに向かうとしよう。さっき買った素材はまだあるからな。出来るだけレベルを上げて死に難くしないと戦闘に参加させる訳にはいかない。


 という事で、キャラメルのステータスに合う傾向のある素材を【育成】スキルでキャラメルの経験値に変換していく。


 そして、使える手持ちの素材を全部経験値にしたところで、キャラメルのレベルは29まで上がっていた。



『NAME:キャラメル 種族:ウィンドキャット LV:29 属性:風

 HP:98 / 98 MP:182 / 182

 STR:143 INT:91 総合攻撃力:117

 VIT:29 MND:78 総合防御力:53

 AGI:264 (87) DEX:120 (16)

 スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV4・身隠し・ウィンドカッター・空歩 』



 耐久値がやばいな。朱鞠以下とか大分とがったステータスだ。まあ、俺が【育成】スキルで低いステータスを上げなかったのが原因でもあるんだが、もともと回避メインのモンスターというのが大きいだろう。

 しかし、ここまで耐久が無いと戦闘に参加させるのは不安だな。だけど、戦わせないとスキルのレベルは上がらないし、ある程度の戦闘は必要だよな。まあ、その辺は俺がサポートすればいいか。


 とりあえず、キャラメルのレベルもある程度上げたし、イケシルバーからもらった情報と霊泉の言っていた廃墟もあるから、色々見て回って次のテイムモンスターを何にするかも決めておいてもいいかもしれないな。いや、気が早いか。まだ【テイム】スキルのレベルは36だし、


 まあ、キャラメルのレベルを上げるための素材も必要だしダンジョンもあるから、当分は第4エリアの攻略がメインになるかな。

 俺のダンジョンを成長させる必要もあるけど、現状あれでいい気もするし、ちょっと後回しでも……いや、出来るだけ早めに成長させてリスクは減らした方が良いか。


 とりま、素材集めだな。キャラメルもダンジョンキーパーにするつもりだし、今のままではちょっとどころでなく弱いからな。早くレベルを上げないと駄目だ。


 さて、当分の予定は決まったし、フィールドに行くとしよう。



  

 キャラメルをテイムしてから数日が経った。

 第4エリアの攻略も大分進み、既に見つかっているダンジョンも全てクリアした。


 一気に第4エリアを攻略したからか、俺のレベルが4も上がった。キャラメルは40まで上がったのだが、進化はまだ出来ていない。レア個体だからなのか、進化は45レベルのようだ。もしかしたらもっと上かもしれないけどな。


 シュラたちもレベルは上がっているが目ぼしい強化はない。何と言うか本格的にレベルが上がらなくなってきているんだよな。シュラなんて俺が4もレベルが上がっているのに2しかレベルが上がっていないし、ぷらてあや朱鞠は3だ。もしかすると今のレベルが今の俺のレベルに丁度良いところなのかもしれない。


 現在俺はミヨガダンジョンの奥で今後このダンジョンをどうするかを考えている。

 一応考えてはいるが、実現までは結構な時間が掛かりそうなんだよな。少なくとも俺のレベルがまだそれほどでもないし、テイムしているモンスターも4匹だ。


 このダンジョンを成長させていけば30層まで作れるのなら5層ごとにシュラたちを配置してダンジョンキーパーの役割を与えたいのだけど、数が足りないし、やっぱり今のレベルでは不安がある。


 とりあえずここ数日に課金して換金したFsで出て来るモンスターを増やしたのだが、下手に階層を増やしても管理するのが面倒だと思ったため、まだ階層は増やしてはいない。


 一応1階層目にでるスライムの数は倍にしたのだが、そもそもこのダンジョンに来るプレイヤーが居ない。第2エリアだからというのもあるだろうが、微妙に目立たない場所にあるため、アンゴーラが言うには素通りされたこともちらほらあるらしい。


「アンゴーラ」

「何じゃ?」

「このダンジョンって本当に誰も来ていないのか?」

「入って来た者はおらんの。入口まで来て確認していった者はおったが、そのまま踵を返して行ったわ」


 全く人が来ていないという訳でもないのか。しかし、目の前まで来てなんで入らずに戻って行ったんだろうか。


「その戻って行った奴はどんな奴だったんだ?」

「知らぬ。妾はダンジョンの中に入ってきた者のことはおおよそ把握できるが、それ以外は近付いて来たかどうかしか把握はできぬ」

「そうか」


 まあ、アンゴーラはダンジョンコアそのものだから、ダンジョンの中に侵入してきた奴を把握できても、それ以外はほぼ無理という事か。


「ぬ? 誰かこのダンジョンに侵入して来たようじゃの」

「本当か?」

「うぬ、本当じゃ……ぬ? あ……あいつらは、妾を捨てた……」


 うん? アンゴーラを捨てた? ああ、最初にアンゴーラが言っていた事か。たしか自分を捨てた者たちに復讐するとかなんとかの。

 え? そいつらが来てんの? NPCだろう? あ、いや、PMダンジョンの説明にNPCも来る可能性があるって載っていたような。


「本当にそいつらなのか」

「忘れる訳がないわ! 妾を足蹴にした上に馬車から叩き落した者じゃぞ!?」


 思いの外、捨て方に殺意があるな。イメージ的に置き去りとかだと思っていたんだが。アンゴーラがここまで恨むのも無理はないな。

 しかし、何でそいつらがこのダンジョンに挑んで来たんだ? 偶然にしては出来過ぎな気がする。もしかしたら、アンゴーラ関連のイベントなのか?


「ぐぬぬぬぬぅ!!」


 と言うか、アンゴーラが本気で今ダンジョンに入ってきたと言っていた奴らを憎んでいるようだ。まあ、やられたことを考えれば理解は出来る。

 しかし、アンゴーラの態度からそれほどまで復讐したいのか、と思ったんだが、俺が直接被害に遭っていないからそう感じるんだよな。もし、俺がアンゴーラと同じような境遇だったら、同じように憎むと思うし。


「アンゴーラはどうしたいんだ? 一応、ダンジョン内に住民が居る状態でも設定を弄ることは出来るし、あいつらに目に物を見せてやることは出来るぞ?」

「ぬ! ぬ……ぬぅ、確かにあ奴らにやり返したい気持ちはある。しかし、このダンジョンはすでにお主の物だ。妾の私情に付き合わせる訳には……」

「いいぞ、それくらいなら。俺の場合、設定を弄るためのFsはどうにでも出来るし、今やらないとあいつらがもう1度来るかなんてわからないだろう?」

「そうじゃが、そうなんじゃが。いいのかのう。お主には関係ない妾の事情じゃぞ?」

「関係ないって言っても、アンゴーラはこのダンジョンのダンジョンコアになっているんだから、俺と無関係って訳じゃないだろう?」

「そ、そうじゃな。いや、だが、しかし」


 もしかして、自分だけで復讐したいのだろうか。言葉だけなら単純に巻き込みたくはないだけに聞こえるんだが。しかし、アンゴーラだけで復讐は無理だろうな。少なくとも今の状態ではこの部屋からは動けないし。


 いや、この問答の時間が惜しいな。それに現状俺にはダンジョン内の状況は見られないし、どんな状況かもわからない。踏ん切りがつかないだけなら押し込めば受け入れるだろう。それでも拒否されるなら、それまでだ。


「グダグダこんな問答をしていても無意味だな。さっさとそいつらにやりかえすぞ」

「え?」

「とりあえず、そいつらの状況を教えてくれ。今どんな感じなんだ?」

「え、う、うぬ? こ、これじゃ」


 今まで意見を聞いていただけだった俺が、いきなり復讐するぞ、と言ったことでかなり戸惑った様子のアンゴーラだったが、拒否する素振りは見せず俺の目の前に30インチくらいのモニターウィンドウを表示させた。

 

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