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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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41:4匹目のテイムモンスター

 

 イケシルバーと霊泉からもらった情報を元に俺は第4エリアのとある場所に来ていた。


 第4エリアは基本的に荒野が広がっているエリアだ。そのため、植物が生えている場所は少ないが、そんな中で数少ない樹が生えている場所がある。生えていると言っても、今までのエリアのようにうっそうと茂っている訳ではなく、疎らに樹が生えているだけだ。さすがにこれでは森とは言えない。


 見た目的にはアフリカのサバンナが近いか? 俺は実際に見たことはないが、よくサバンナと称されている写真のイメージがしっくりくる光景だ。


 そんな疎林に生息するモンスターを俺は次のテイムモンスターに選んだ。それにそのモンスターはある意味、念願のモンスターなのだ。


 それは、よく言うもふもふ系モンス。猫型のモンスターだ。別に青い雪だるまのような2足歩行の奴ではない。ちゃんとした猫の形をしたモンスターだ。


 荒野の中を進む。適度にモンスターが寄って来るので倒しながら進む。大体は朱鞠が瞬殺してしまうが、中にはSTRやVITが高いらしいモンスターが近くまで来るけど、それはシュラが倒している。


 ぷらてあに関してはずっと朱鞠に乗ったままだ。

 戦闘中は結構な速さで移動している朱鞠の背中の上で、微動だにしていないぷらてあに戦慄するが、よく見ると朱鞠がその辺りを気遣って移動していることに気付いた。何だかんだあの2匹は仲がいいよ様子。テイムしたタイミングや場所が近いからだろうか?



 目的の場所に着いた。後は目当てのモンスターを見つけて、テイムするだけだが見渡す限りモンスターの影はない。やや大きめの樹がいくつかあるがその影にでも隠れているのだろうか?


 ここで俺がテイムしたいと思っているのはワイルドキャット。テイマーの中でも割と人気のモンスターで、テイムすれば他のモンスターと違って割と懐いてくれるらしい。ただ、テイムする前はかなり凶暴らしいけどな。


 樹が疎らに生えている場所を重点的に探していく。時々他のプレイヤーを見かけたが、特に近付いてくることはなく、すぐに他の場所に移動していった。

 どうやらこの辺りはレベル上げには適していないようだ。まあ殆どモンスターが出て来ないから当然だろうけど。


 30分程探した結果、出て来たのは2匹だけ。しかも、速攻で逃げ出していった。狂暴という事前情報は何だったのか。


 何故だ? と思ったが、おそらく朱鞠が居るからだろうと思い至る。もしかしたら俺たちのレベルが高いからかもしれないが。

 朱鞠はサイズが大きいし、探しているワイルドキャットは通常サイズで家猫の最大サイズ位らしいから、相当大きさが違う。

 最近は第3エリアにいる小型のモンスターも逃げ出すようになっていたし、このエリアでもそうなのかもしれない。



 さらに30分程探したところで、ようやく逃げ出さないワイルドキャットを見つけ出すことが出来た。

 しかもこのワイルドキャット、オッドアイな上に何故か尻尾の先端が2つに分かれている。なぜそんなことになっているのかはわからないが、おそらくレア個体だろう。絶対にテイムしたい。


 目の前にいたレア個体らしいワイルドキャットは勇敢にも俺たちに飛びかかってきたが、ぷらてあと朱鞠の拘束攻撃で速攻身動きが取れなくなっていた。

 あとは、死なないように攻撃を加えていくだけだ。


 この後、仲間になる予定のモンスターにあまり攻撃はしたくはないが、HPが全快の状態ではテイムに抵抗されてしまうので、半分ほどHPを削ってからテイムを使う。


 途中、拘束を抜け出しそうになりながらも、13回目のテイムでようやくワイルドキャットをテイムすることに成功した。


 テイムしたワイルドキャットのステータスはこんな感じ。


『NAME:未設定 種族:ワイルドキャット LV:13 属性:風

 HP:44 / 44 MP:87 / 87

 STR:46 INT:37 総合攻撃力:41

 VIT:16 MND:32 総合防御力:24

 AGI:56 DEX:38

 スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV2・身隠し 』


 AGIは高いけどVITが低すぎるな。それと途中、拘束から抜け出しかけたのは【軟体】の効果か? それとレベルとステータスを見た感じ、ワイルドキャットは既に1回進化しているモンスターのようだ。


 とりあえず、ネームを決めてしまおう。と言っても最初から決めていたんだけどな。

 毛の色が茶色いからキャラメル。安直だがわかりやすい方が良いだろうと、このネームにした。


 さて、テイムも終わったし、一旦街に戻ってキャラメルのレベル上げをしよう。ダンジョンはその後だな。


 

 一旦、第4エリアの街、名前は……何だったか、えーと……ああ、フミタに戻ってきた。


 ギルドに1回寄って、取引掲示板でキャラメルのレベルを上げる用の素材を買っていく。さすがに第4エリアのモンスターだけあってワイルドキャットの素材はそれほど数がない。なので、風系統のモンスターと形状の近い獣系モンスターの素材を買っていく。

 あとは、食べ物系のアイテムを補充していく。


 素材をある程度買ったところでギルドを出て、近くの宿に入る。本当ならダンジョンマスターの部屋に戻った方が安上がりではあるのだが、さすがに遠いので戻るのは諦めた。行きは良くても帰りが2エリア分移動しなければならないので面倒臭すぎる。これはダンジョン以外の場所にもハウスを持った方が良いな。


「さて、キャラメルのレベルを上げて……いくか……」


 そう言いながらキャラメルの毛を撫でる。ちょっと固めだが手触りはそれほど悪くない。


「…………痛っ」


 無心になってキャラメルの毛を撫でていたのだが、さすがに撫で過ぎたのかキャラメルから猫パンチを貰ってしまった。


「……まあ、構いすぎも良くないか」


 もう少し撫で続けていたかったが、機嫌を損ねすぎるのも良くない。とりあえず詫びの印も込めてキャラメルに焼き魚を上げてみる。


「おっ」


 最初は警戒していたのか、焼き魚が何なのかわからなかったのか、すぐには手を出さなかったキャラメルだが、一度食べ始めると一気にそれを完食してしまった。


「です~?」


 後ろから催促するようにシュラたちが待ち構えているのに気付いたので、シュラたち3匹にも餌、と言うか携帯パンを上げた。しかし、ぷれてあと朱鞠はパンが嫌なのか、食べようとしなかった。仕方が無いので他の携帯食であるオレーンとか言う果物を上げる。オレーンはミカンとオレンジの中間のような果物だ。これなら食べる気になったのか2匹は出されたオレーンに被り付いていた。少しシュラが食べたそうにしていたので、半分ほどをシュラにあげ残りは俺が食べた。


 さて、改めてキャラメルのレベル上げをしていこう。

 と言っても、シュラたちと同じように【育成】スキルを使ってレベルを上げるだけだから、それほど手間はかからないから、すぐに終わるんだけどな。


 【育成】スキルを使ってキャラメルのレベルを上げていく。最初に使うのは取引掲示板で購入したワイルドキャットの素材だ。


 購入できたワイルドキャットの素材を全て【育成】スキルに使ったのだが、残念ながらキャラメルのレベルは19までしか上がらず、進化可能にはならなかった。なので、追加で他の素材を経験値に換えてキャラメルのレベルを20に上げた。そして、レベル20になったことにより進化が可能になった。



『NAME:キャラメル 種族:ワイルドキャット LV:20 属性:風

 HP:58 / 58 MP:101 / 101

 STR:60 INT:47 総合攻撃力:53

 VIT:19 MND:39 総合防御力:29

 AGI:87 (10) DEX:52

 スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV2・身隠し

 進化可能:砂塵猫・ウィンドキャット 』



 進化先が2種類あるな。何気に漢字名のモンスターは初だが、これは通常進化らしいからな。属性が風・土になって体が少し大きくなるらしい。欠点としては毛の質がもふもふではなくなって、ゴワゴワになるようだ。

 それでウィンドキャットに関しての情報はない。おそらくレア個体の進化先だろう。ただまあ、ゴワゴワの毛並みは嫌だしレアな進化先みたいだからこちらを選択する。


 進化先を選択したことによりキャラメルの体が光始め、進化が始まった。


 進化による光が収まり、キャラメルの姿はサイズをそのままに毛が長く柔らかそうになり、いかにも血統書あります、と言った感じの上品な猫になっていた。

 

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