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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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38:第4エリアの町に到着

 

 第4エリアに入ったんだが、他のエリアとそう変わらない光景が続いている。まあ、第2エリアから第3エリアに移動した時も同じことを思ったんだけどさ。

 まあ、ボスエリア付近だから前のエリアとそう環境が変わる訳はないよな。


 さらに進んで行けば周囲の景色が変わって来る。

 今までの第1エリアから第3エリアは草原だったり森が多かったりした。しかし、第4エリアは草原の範囲は広いのだけど、やや荒野と言うか、地面の土がむき出しのところが目立つ。


 移動している最中に出て来るモンスターも今までは草原で出て来るような小型の草食系が多かったが、ここでは中型で雑食、しかも積極的にプレイヤーに襲い掛かるタイプのモンスターが増えているようだ。


「そう言えば、依頼を熟している時に【テイム】スキルのレベルが上がって4匹目をテイムできるようになったんだっけな」

「4匹目です?」


 俺の呟きを聞いていたのか、シュラは興味がありそうな表情で俺の事を見上げて来た。


「ああ、仲間を1人増やせるようになったから、どうしようかなって」

「なかまーです?」


 なかまと言いながら何故か腕を小さな鎌の状態にしているシュラだが、もしかしてボケているつもりなのか? それとも単純に仲間という言葉がわからないのか。いや、前にも仲間云々の話をしたことがあるからわからないってことは無いだろう。


 本当にボケなのかどうなはわからないけど、とりあえず構ってほしそうにしていたので軽く頭を撫でた。


 ぷらてあと朱鞠は2人で仲良く……と言うか、朱鞠の上にぷらてあが乗っていて落ちないように蔓で自分の体を固定しているから、何と言うか若干騎乗しているような見た目になっているんだけど、どう反応していいのかわからないから無視することにした。




 第4エリアに入ってから1時間程移動したところで、第4エリアにある街に到着した。


 この街は今までのエリアにあった街よりも大分大きいようだ。まあ、エリア間の移動に制限が掛かっていたってことは、今までのエリアとは明確に違うという事だろう。

 まあ、第3エリアまでは初心者エリアで、第4エリアからは中級者、とまでは言わないけど初心者を脱したプレイヤー用のエリアという事なのかもしれないけどな。


 さっそくギルドに寄って登録しておく。依頼は昨日今日と熟しまくったから、あまりやる気はないけれど、どの道やることになるだろうし、今後も同じようにギルドランクがエリア間の移動の条件に出されるだろうから、現状受けられるもの、且つ、完了期限のない依頼を受けておいた。


 ギルドを出て次はリスポーンポイントを更新するために噴水広場に移動する。

 そして、噴水の近くにある石像に触り、リスポーンポイントの更新が終わったところで、ふと気になっていたことを思い出した。


「そう言えば、今までも街の名前の事なんて気にしていなかったけど、何だったんだろうな? 街の名前が書かれていた物が無かったから、もしかして名前なかったのか?」

「ふほほ、しっかり街の名は付いておりましたぞい。それに、街の入り口や噴水広場にも街の名前が記載されていた大き目のプレートが設置されておるのじゃが」

「ん?」


 独り言のつもりだったのだけど、後ろから話しかけられた。まあ、聞き覚えのある声だったため驚くことは無かったし、元よりこの辺りで会う予定だったから誰なのかは見当がついている。


「いきなり後ろから話しかけないでくれよ、イケシルバー」


 振り返りながら声を掛けてきたプレイヤーを確認する。そこには前に見た時とは違う装備を着けているイケシルバーの姿があった。


「ふほほ、すまぬの。だかの、まさか街の名前を一切把握していないとは思っていなかったですぞ」

「今まで大して気にしていなかったからなぁ。それに俺みたいに知らないプレイヤーも居るだろ?」

「ぬぅ、まあ居るじゃろうな。しかし、街の名前が書かれておるプレートなら、噴水の中央にあるモニュメントに掲げられておるぞい」

「え? そうなのか?」


 イケシルバーに指摘されて噴水の真ん中にある石像を確認してみる。確かにイケシルバーが言った通り金属製っぽいプレートが石像の土台に掲げられていた。


「ほーん。ここの街の名前はフミタっていうのか」

「そうですぞ。それと、第1エリアの主要都市はフェレス、第2エリアはスレミア、第3エリアはゾーク、となっておるぞい」

「へぇ」


 正直、あんまり興味ない事なんだよな。別に知らなくても問題ないし、知っていたところでいいことがある訳でもない。

 まあ、教えてもらった以上、忘れないようにはしておこう。

 

 イケシルバーと情報を交換するために近くのショップの中に移動する。


 前に情報交換した際に利用したカフェのような店に似ているショップだ。ただ、前のショップとは雰囲気が少し違う。と言うか、初めて来たはずのショップなんだが、どこか見覚えがあるような?


 とりあえず、話をする前に注文をしていくんだが、やはり、と言うか確実に見覚えのある商品名だな。現実の物とそっくりそのままと言うことは無いが、商品名の付け方があの有名チェーン店にそっくりだ。


 商品を注文しながらイケシルバーの顔を見る。しかし、驚いた様子はないし、これが当たり前と言った表情をしていた。


「うん? どうしたのかの?」

「いや、ここの商品って……」

「うぬ? 何か変な物でもあったかの?」

「いや、これってあのチェーン店のやつだろ」

「そうですぞ? おや、ミヨさんはこの事を知らなかったのですかな?」


 知らなかった、という事は割と周知なことなのか? いや、こんな話は一切聞いたことは無い……と言うか、他のプレイヤーとの交流がないから、何かあったとしても掲示板からしか情報を仕入れていないんだよな。

 そう言えば大会の時にあったアプデの情報も碌に調べていないな。もしかしてそれに関係しているのか?


「アップデートの情報で、このショップがチェーン店監修の商品になるという物があったんじゃが、その様子からして知らなかったようですな」

「ああ」


 マジか。一回アプデの情報を調べておいた方が良いな。このままだと情報を見逃したせいで損することになるかもしれない。さすがにそれは拙い。


 注文した商品を受け取り、空いていたテラス席に移動する。


 今回の情報交換にはイケシルバー側と言うかウロボロスからはイケシルバーの他にもう一人来る予定になっている。まだ、ここには来ていないが、現在こちらに向かって来ているようなので、そうかからない内にここへ到着するだろう。


 うーん。やっぱ飲んだことがあるような味だな。ゲームの中だからとちょっと変なネーミングの商品もあったんだが、さすがに冒険する気にはなれなかったので普通のカフェラテを注文したんだが、あの店の味、とまでは行かないまでもかなり近い味になっているな。


「それで、話はもう一人が来てからでいいのか?」

「そうですなぁ。ミヨさんの時間を無駄に取る訳にもいかぬ故、良ければ新しく手に入れた情報を聞いても良いですかな? 気になる部分があれば、後から来るメンバーに確認を取ってから詳しく聞く、という形になるのじゃが」

「まあ、俺は構わないけど、それでいいのか?」

「問題ないですぞ。元より後から来るメンバーはテイマーでの、その関係でテイマー関連の情報を扱っているんじゃよ」

「そうか」


 いや、俺もテイマーだから出す情報の大半はそれに関係する情報なんだが、これ二度手間とかにならないか? 


 まあいいか、と思いイケシルバーにまだ話していないことについて話すことにした。




「ふむ、スモールスパイダー系についてはこちらにも情報はありますな。ただ、デススパイダーの情報はあまりないので買い取らせていただきますぞい」


 前に情報交換をした後にテイムした朱鞠の事を話した。まあ、朱鞠はシュラやぷらてあとは違ってレア個体ではないからこんな物だろうな。


「それは良かった」

「それと、スライムガールにアルラウネのぅ。全く知らない情報だの。まあ、その進化前のモンスター自体、ミヨさん経由でしか確認が取れていないのじゃから、当然と言えば当然なのじゃが」


 まあ、そうだよな。前の段階でレアスライムはテイム出来たとは言っていたが、その後何故か進化できない、なんて話を聞いたし、プレンテのレア個体に関しては見つかってすらいないらしいから。


「現着ッです! 遅れてすいません」


 テイムモンスについての話がちょうど終わったタイミングで、そう声を上げながら、かなりゴツイ装備を身に着けているプレイヤーが目の前に滑り込んで来た。


 また変わったやつが来たな。今さっきイケシルバーがテイマーって聞いていたんだが、何でこいつは重装備なんだ?

  

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