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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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29:イベント当日

 

 1週間ほどが経過した。


 ここ1週間はただ、ダンジョンに潜り素材を集め、その殆どを育成スキルに注ぎ込む。これを繰り返していただけだ。その結果、俺のレベルも上がっているが、シュラ、ぷらてあ、朱鞠のレベルも軒並み上がっている。


 ぷらてあが進化したらシュラと同じようなサイズになったり、朱鞠が進化したら前足?が鎌っぽくなったりしたが、まあ想定の範囲内だな。

 ぷらてあの進化についてはシュラが進化した時のことを考えれば変な事ではないし、朱鞠についても鎌持ちの大蜘蛛と言うのは割と創作の中で見る。ついでに鎌はカマキリの腕ような物ではなく、農具の方の鎌だ。



『NAME:ぷらてあ 種族:アルラウネ LV:1 属性:樹木

 HP:410 / 410 MP:300 / 300

 STR:82 (7) INT:190 総合攻撃力:138

 VIT:284 (4) MND:295 (75) 総合防御力:289

 AGI:120 DEX:130

 スキル:蔓・毒・回避LV8・拘束LV10・ドレインLV8・惑い香LV7・言語・麻痺毒 』


『NAME:朱鞠 種族:デススパイダー LV:1 属性:毒

 HP:380 / 380 MP:230 / 230

 STR:270 (10) INT:135 総合攻撃力:202

 VIT:110 MND:120 総合防御力:115

 AGI:350 (60) DEX:176 

 スキル:噛みつき・糸・毒攻撃LV5・拘束LV8・麻痺牙・粘着糸・鎌攻撃 』



 ぷらてあはアルラウネに、朱鞠がデススパイダーに進化した。


 スキルに関しては、ぷらてあが新しく麻痺毒を覚えて、朱鞠は毒牙が毒攻撃になり新しく鎌攻撃を覚えた。


 と言うか、ぷらてあがさらに嫌なスキル構成になったんだよ。

 ステータスが完全に耐久型になっているから、捕まったらほぼ負け感がさらに増した。FSOは複数の状態異常が同時に掛けることが可能なので、拘束した後に毒らせた上に麻痺らせて、混乱させる、そしてドレインの効果で拘束に抵抗した際に受けたダメージを回復と。


 うん。初手で倒すか動きを封じないと勝ち目が殆どない。

 何か別ゲーで出て来た高耐久の触手モンスターみたいな感じになっているが、見た目は美少女?なので一部のプレイヤーにとってはご褒美なのかもしれない。

 まあ、ぷらてあはSTRが低めだから、麻痺らなければゴリ押しで逃げ出せそうなことろが救いと言えば救いか。


 朱鞠に関しては拘束状態から直接麻痺に持って行けない分、逃げやすいかもしれない。ただし、AGIが高いし、次点がSTRだからそんなに変わらない気もする。

 いや、むしろ朱鞠の方が速攻で殺すタイプだから、こっちの方が嫌かもしれない。粘着糸は罠として使えるし、面倒臭さだけなら朱鞠の方が上の気がする。


 ああ、進化したぷらてあは緑色の美少女。よくある?女形植物系モンスターのアルラウネになった。シュラみたいに擬態能力は無いので肌も薄緑色なんだが、衣装と言うか纏っている物が蔦なんだよ。しかも局部しか隠していないタイプの見た目が際どいやつ。


 朱鞠は進化して種族がデススパイダーになったが、サイズは殆ど変わらなかった。ただ、先に言ったように前足が鎌状になったし、今まで体にあった赤い線が無くなって真っ黒になった。……名前。



 さて、本日はFSOがサービスを開始して初めての公式イベントだ。

 と言うか、既にイベントは始まっている。イベント自体は特別エリアで開催されているので、大半のプレイヤーはそのエリアに移動している。


 俺はと言うと、未だに通常エリアのフィールドを移動している。


 まあ、大会に参加するつもりは最初からないし、出たところで勝てるとも思えない。ただ、一切参加しないというのも勿体ないので、賭けの方には参加している。賭けだけであれば特別エリアに行く必要は無いので、後は結果を待つだけだ。

 まあ、賭けたのが1対1の1位から3位を当てる3連単1つだけなので、当たるとは思えないが、記念という事で10000Fsほど突っ込んだ。

 賭けの仕方が競馬とほぼ一緒だったのが気になったが、運営の中に競馬が好きなやつでも居るのだろうな。


 そんなことを考えながら第2エリアにある森の中を進む。

 既に第3エリアに進んではいるが、ぷらてあと朱鞠のレベル上げに使う素材を得るために戻って来ている。


 数日前だったら取引掲示板で売られている素材を買えばよかったのだが、多くのプレイヤーが第3エリアに移動してしまったことで第2エリアからプレイヤーが減少し、さらに新緑のダンジョンは不人気であるため、そこで取れる素材の流通量が激減してしまった。


 なので、自ら取りに来ているのだけど、シュラたちのレベル的にここの素材では碌にレベルが上がらなくなっているので、別にここの素材を使わなくても良いのかもしれないとも思い始めている。まあ、そうしたとしても、何かマスクデータがありそうなので一切使わないとはならないけどな。


 ふーむ? 新緑のダンジョンに向かっていたのだが、少し道から外れた所にダンジョンらしき穴があることに気付いた。


 今まで気付かなかっただけ……いや、毎回新緑のダンジョンに行く時にこの道を通っていたから、あの辺りも確認したことはあるはず。しかし、何かあったという記憶はない。

 という事は、新緑のダンジョンからはまだ少し距離があるから、新しく別のダンジョンでも実装されたのか? 公式イベント中のこのタイミングで? いや、少し前からあった可能性もあるか。


 気になったので道から外れそこへ向かう。ダンジョンらしき穴がある場所は道からそれほど離れた場所ではないので、直ぐにそこに辿り着いた。


 穴は大岩と地面を抉り取ってできた感じの物で、大岩の方は人工的と言うか不自然な抉られ方をしている。

 穴自体は地下に続いているようだけど、中に入る前に鑑定しておくか。


「鑑定。……ん?」


 鑑定で出たのもが少しの間、理解できず首を傾げる。鑑定によって目の前に出現したウィンドウにはこう表示されていた。


『インスタントダンジョン 難易度:E 未攻略』

 

『インスタントダンジョンを初めて発見しました』


 鑑定し出たウィンドウを確認した瞬間、アナウンスが頭の中に響いた。


 インスタントダンジョンねぇ。即席ってことだろうから、出来立ての可能性もある……のか? 今まで一切見なかったし、掲示板でも話題に上がっていなかったから、いつの間にかサイレントで追加されたのかもしれない。


 うーん、ああ。適性レベルの表記もあるのか。それで、このダンジョンの適正レベルは12と。既に苦戦することなくクリアできる新緑のダンジョンが15だから、余裕でクリアできる範囲だな。


 鑑定で出た限りシュラたちが死ぬことはなさそうなので、このままダンジョンアタックをすることにしよう。


「中に入るぞ」

「はいです」

「うん」


 相変わらず朱鞠は返事をしていないが、しっかりと後について来ているので問題ない。

 と言うか、何故か最近ぷらてあが朱鞠の上に乗って横着し始めているんだよな。戦いになれば降りているし朱鞠も気にしている様子がないから何を言うつもりはないが、重くないのだろうか。ぷらてあがヒューマプレンテの時に一度抱っこしたことがあるけど、あの時でもまあまあ重かったんだが。



 ダンジョンの中は洞窟状になっていた。見た目的には第1エリアに在ったゴブリンダンジョンと同じ感じだけど、敵も同じでゴブリンとかはないよな? さすがに飽きている相手と戦うのは怠いんだが。


 暫くダンジョンの中を進む。敵が一切出て来ていないのだけど、どういうことなのか。このままゲートキーパー一直線なのか、それとも一階層しかない上にダンジョンボスしかいないというオチ?

 いやでも、今まで進んで来た距離的にモブ敵が居ないのも変だよな。


 そんなことを考えながら進んでいると、ようやく少し先にやや開けた場所が見えた。

 これまでのパターンからしてモンハウかゲートキーパーあたりだと思うがどうだろう。


 ……あー、これはモンハウだな。でも先に続く道が見えないから、モンハウそのものがゲートキーパーとかそんな感じか。


 開けた場所に居たのはウサギ。それも第1エリアのフィールドに居る雑魚敵だな。数自体は100以上居そうだが苦戦する程でもないし、そもそも攻撃を食らってもおそらくダメージは受けないくらいにステータスの差がある敵だ。


「大して強くない敵だから近い奴から倒していくように」

「です!」


 俺の指示を聞いてシュラたちはウサギたちに向かって飛び出して行った。朱鞠に至ってはAGIの高さ故か、俺の声を聞いた次の瞬間にはウサギに攻撃を与えていた。しかもスキルによる攻撃ではなくただの体当たりによる攻撃だ。その上、それで跳ね上げたウサギがポリゴンに変わっているところを見るに、やはりステータスの差はかなりあるようだ。


 シュラは何時ものように手から腕の先までを武器に変えてウサギを攻撃し倒している。ぷらてあは俺の隣に居るが、腕から伸ばした蔓を鞭のように振るいウサギを攻撃している。ぷらてあでも割と一撃で倒せているようなので、やっぱりウサギは雑魚のようだ。

 俺も光魔術で攻撃しているが、朱鞠とシュラの殲滅速度が尋常ではないのであまり数は倒せそうもない。


 そうして、1分も経たないうちにウサギの大半がポリゴンに変わり、1分を少し過ぎたころには全てのウサギが倒され消えていた。


「終わったです」

「シュ……」

「ちょっと…疲れました」


 ウサギを全滅させた後、離れていたシュラと朱鞠が戻ってきた。疲れる程の戦闘ではなかったと思うが、普段とは少し違う戦い方だったしぷらてあ的には疲れることだったのかもしれない。まあ、朱鞠が戻ってきた瞬間、速攻で上に乗っていたからちょっと疑問ではあるけど。


 ウサギを全滅させたことでこの場所の真ん中あたりに転移陣と、ゲートキーパーの討伐報酬である宝箱が出現した。

 そして、報酬である宝箱を開けてみると中にはウサギの毛皮×100だけが入っていた。


 あれ、おかしいな。いつもなら魔石が入っているはずなのに、ここは素材のみなのか? それとも、インスタントダンジョンはこれが普通というパターン?


 まあ、入っていなかったのだから、このダンジョンでは入っていない物と思っていた方が気は楽だろうな。


 そう判断して、俺たちは次の階層へ転移した。


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