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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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21:ぷらてあレベル上げ


 進化を選択したことで、ぷらてあが進化エフェクトを出し始めた。


 シュラの時は特に気にしなかったが、進化の時に出る光のエフェクトって何か意味があるのか? レベルアップの時は経験値と言うエネルギーを一気に取り込むから光を放っても変だとは思わないけど、進化の時に光が出ているのはおかしくないか? お約束と言えばそれまでだが、エネルギーを一旦外に放出してもう1度取り込んでいるとかそんな感じか? それともリビルドしているから光っているだけなのか。


 うーん、謎だ。まあ、ゲームだからそこまで考えているかどうかはわからないな。ああ、進化している姿を隠すためのブラインド的な役割の可能性もあるのか。


 そんなことを考えている内にぷらてあの進化が終わり、光の中から進化したぷらてあの姿が出て来た。


「ふぁぷぁ?」


 進化してちょっと大きくなった感じか? それに手足のような突起が生えてきているな。まあ、手足として使えるようなサイズではないから、ただの突起でしかないと思うがさすがにこれで物を持つとかは在り得ないだろう。

 それと苔玉に生えていた木の芽が成長して小さな青い花が咲いている。おそらく種族名のフラプレンテのフラはフラワーの事だろうな。


 後は、見た目がちょっと変わって、苔玉というよりは蔦玉?みたいになっているな。それに今回の進化で若干縦長になったからさらに進化したら人型に近付いてくるのだろうか。もしくは妖精になったり、がっつり植物っぽくなるかもしれないな。


『NAME:ぷらてあ 種族:フラプレンテ(青花) LV:1 属性:樹木

 HP:70 / 70 MP:56 / 56

 STR:8 INT:18 総合攻撃力:13

 VIT:24 MND:20(2) 総合防御力:22 

 AGI:10 DEX:12

 スキル:擬態・体当たり・蔓・毒 』


 進化後のステータスはシュラと同じで進化前よりも少し低くなる感じか。スキルは2つ増えて蔓と毒ね。蔓は見た目通りだけど毒か。植物系としては別に変ではないけど、もしかしてステータスがシュラと比べて最初が低かったのはこれのせいか? いや、進化後のステータスはハイレアスライムになった時のシュラに比べれば高いけどさ。


 スキルを見れば、蔓で相手を拘束して毒でじわじわHPを削っていく絡め手系の構成だとわかるな。ステータスも防御寄りだし、デバッファー…か?


 俺は一応近接戦闘も出来るが基本的に後衛魔術だし、シュラは前衛物理?だから役割は被らないな。デバフの範囲にもよるがバランスはいいかもしれない。こうなると遊撃やタンク役が欲しくなるところだ。


 まあ、とりあえず残りの素材も経験値にしてレベルを上げるか。


『スキル:育成 を使用します。

 苔玉の木の芽×537、が選択されました。

 ・・・

 テイムモンスター:ぷらてあのレベルが19に上がりました』


『NAME:ぷらてあ 種族:フラプレンテ(青花) LV:19 属性:樹木

 HP:196 / 196 MP:146 / 146

 STR:26 INT:54 総合攻撃力:40

 VIT:78 MND:83(29) 総合防御力:80 

 AGI:36 DEX:44

 スキル:擬態・体当たり・蔓・毒 』


 あー、19まで上がったか。どうするかな。一旦ここで止めて、ギルドにぷらてあを預けてからあの森に戻るつもりだったんだが、たぶん後1レベルで進化なんだよな。だったら進化させてからでもいいか?


 まあ、ゴブリン素材も買ったしそれを使ってレベルを上げるか。個数は…まあ、余裕をもって100個にしておこう。手間は少ないとは言え、何度もやるのは面倒だからな。


『スキル:育成 を使用します。

 ゴブリンの角×100、が選択されました。

 ・・・

 テイムモンスター:ぷらてあのレベルが21に上がりました。進化が可能です。

 現在進化可能な種族は、木霊、デミトレント、ヒューマプレンテとなります』


 あ、変換した個数が多かったようだ。50個でもよかったかもしれない。2レベル上がっていることからして、もしかしたら、さっきのはぎりぎりレベル20に上がっていなかっただけの可能性もあるな。


 しかし、進化先が3種類とはな。レアスライムのシュラが2種類だけだったから、プレンテは進化先が多いのかもしれない。


 進化させる先は、デミトレントは無いな。おそらく物理系の進化先な気がする。木霊は木の精霊とか妖精とかだと思うんだが、ヒューマプレンテがよくわからない。シュラのヒューマスライムと同じ感じなのだとは思うが、木霊とは何が違うんだ?


 木霊は完全に魔術系だろうが、ヒューマプレンテはデミトレントと木霊の中間くらいの感じなのか? 


 うーん、木霊が後衛だと考えるとヒューマプレンテにした方が良いかもしれない。いや、ヒューマプレンテが後衛ではないとは断言できないから絶対ではないが。


 ……ヒューマプレンテにしよう。何かシュラとお揃いな感じがしていいし、何となく特殊なスキルを覚えそうだからな。

 

『テイムモンスター:ぷらてあ の進化させる、が選択されました。進化先にヒューマプレンテが選択されています。

 これよりテイムモンスター:ぷらてあ の進化を始めます。

 リビルドが選択されているため、進化後、テイムモンスター:ぷらてあ のレベルは1に戻ります』


 進化を選択したことでぷらてあの体が光り出し、それが終わると同時に大きくなったぷらてあの姿が現れた。


「……ぷぁの?」


 ぷらてあは進化したことで大きくなった体の感覚を確かめるように、四肢をゆっくり動かしている。


 やっぱりヒューマと付いているから人型ではあるんだな。腕や脚はツタが絡んでそれっぽくなっているだけで、シュラと同じようにどうやって立っているんだ?と言いたくなるようなものだけど。


『NAME:ぷらてあ 種族:ヒューマプレンテ LV:1 属性:樹木

 HP:148 / 148 MP:120 / 120

 STR:25(5) INT:42 総合攻撃力:33

 VIT:60 MND:55(15) 総合防御力:57 

 AGI:30 DEX:32

 スキル:蔓・毒・回避LV1・拘束LV1・ドレインLV1 』


 ステータスはまあ、言うことは無いな。スキルは擬態と体当たりが無くなって回避と拘束、ドレインを覚えたのか。

 うーむ、これ完全に搦手型だよな。しかも拘束からの毒とドレインって嫌がらせにもほどがある。もし敵として出て来たら真っ先に倒さないと面倒なやつだ。


 これで拘束のレベルが上がれば、ぷらてあが敵を拘束して、その間に俺らが敵を攻撃するってことも出来るかもしれないな。今はスキルのレベルが低いから出来ないだろうけど。


 まあ、これ以上レベルを上げることは出来ないからぷらてあはギルドに預けて、ダンジョンで素材を集めて来るかな。


「素材も無くなったし、ぷらてあは一回ギルドに預けてダンジョンに行くぞ」

「です」

「ぷぇ? ぷぁる?」


 連れて行かないと言ったところでぷらてあが驚いているが、何だろうな。シュラと同じように話しだしそうな気配がするんだが。いや、話せるようになってくれた方が意思疎通できるようになるからありがたいと言えばありがたいが、死ぬリスクがあるから戦わせ辛くなるんだよな。


 前も同じことを考えたが、まだ本当に話せるようになるかはまだわからないし、今気にしても仕方がない事なのは理解している。


「とりあえず、ぷらてあを連れ出すのはもう少しレベルが上がってからだな」

「ぷぁ…」


 ぷらてあが残念そうにしているが、余裕をもって戦えない以上連れていくことはしない。


 そうしてぷらてあをギルドに預けて、俺とシュラはあの森の奥にあるダンジョンに向かった。




 森に戻り、先ほど採取をしていた場所よりも奥に向かう。


 今回入るダンジョンは森の奥に生えている巨木の根の間にある穴の先にあるらしい。木の根の間にダンジョンの入り口があるから、入口が小さいらしいけど俺の今のアバターは小柄だしシュラも俺より大きい訳でもないから問題は無いだろう。


 そして森に入ってから10分程奥に向かったところで、目的の巨木の場所まで到着した。巨木の周りには他の木は一切生えておらず、一種のセーフティーゾーンとして機能しているのか、俺以外のプレイヤーがちらほら休憩しているのが確認できた。


 まあ、休憩しているプレイヤーに関わるつもりは一切ないので、なるべくじろじろ見ないようにしながら木の根の間にあるはずのダンジョンの入り口を探す。


「ああ、ここか」


 巨木の周りを半周した辺りでダンジョンの入り口を見つけることが出来た。確かにダンジョンの入口は狭かった。ただ、普通のプレイヤーだったら問題なく通ることが出来るサイズだったし、ダンジョンの中に入るためにここを通り抜けなければならない訳でもない。


「おい、てめぇ!」

「ん?」

「なに、俺らより先に入ろうとしてんだよ!」

「はぁ?」


 入口を見つけ、いざダンジョンに入ろうとしたところで、休憩していたと思われるプレイヤーに声を掛けられた。というよりも絡まれたと言った方が良いだろうな。


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