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現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、俺はかわいいテイムモンスたちに囲まれてゲームの世界を堪能する  作者: にがりの少なかった豆腐


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19:○○したそうにこちらを見上げている

 

 さてと、ここのギルドも使えるようになったし、今受けられる依頼も全部受けて来た。後は、近くのフィールドに出て、依頼を熟しつつ素材を集めてシュラのレベルを上げていくか。


 ああ、それからテイムスキルのレベルが10を超えたから2匹目もテイムできるようになったんだよな。なら、それも同時に探すことにしよう。




 町の近くのフィールドでモンスターを狩る。周囲には別のプレイヤーは居るが、そこまでの密度ではないので順調にモンスターを狩ることが出来ている。

 この辺りに出て来るモンスターは、犬や狐のようなモンスターと、レベルが大幅に上がったスライムが大半である。たまにトカゲやもぐらのようなモンスターが出て来るが本当にたまにであり、割合で言うと100匹に1匹居るかどうかの数しか出て来ない。


 ふむ、この辺りのモンスターのレベル帯は10前後と言ったところか。第1エリアやダンジョンと比べても大分高くなっているな。とは言え、だからと言って苦戦することは無いけどな。


 1時間もフィールドで戦っていれば、依頼の方も、採取系以外は全て完了していて後は報告をすれば依頼は達成される状態になっていた。


 そして残っている採取系の依頼で必要なアイテムが採取出来る場所に向かう途中も、育成スキルで使用する素材を獲得するためにモンスターを狩りながら進んで行く。


「シュラ! そっちに行ったぞ」

「です!」


 フィールドに居た犬型のモンスターが1体、シュラのいる方へかけていく。どうやらこの犬型モンスターは群れでエンカウントしやすいようで、依頼を熟している最中も何度も群れとの戦闘になっている。


 既に、俺は3体引き付けているので、俺の横を通り抜けてシュラの方へ攻撃を仕掛けていったその犬を止めることは出来ない。

 しかし、こうなったのは初めてではないので、慌てることなくシュラに指示を出して自力で対処させる。


「ぁんまー、なのです!」


 舌足らずといった感じでシュラがそう言うと、シュラの右腕がスライム魔法によってハンマーの形を形作り、それを迫ってきた犬型のモンスターに向かって振り下ろす。

 そして、そのハンマーはモンスターの頭にクリーンヒットし、一撃でポリゴンになって消えて行った。


「っです!」


 うーん、ドヤ顔だ。可愛い…可愛いんだが、第2エリアに入ったあたりから何となく気付いてはいたけど、やっぱりさらに言葉に出来る範囲が増えているよな。


 最初は、の!だけだったのが、第2エリアに入る前には、なのです!まではっきり言えていたし、今回ははっきり言えている訳ではないけど、ハンマーって言おうとしているからな。学習…ではないだろうけど、成長しているという事なのだろうか。


 ……最終的にはプレイヤーと同じように話せるようになったりするのか? 


 そうなったら殆どNPCと同じ……死んだら消える、って考えると戦わせ辛いんだが! いやマジで戦わせられなくなりそうだ。

 いや、今更何を言っているんだという感じはあるだろうけどな。実際にその可能性が目の前に出て来ると、実感がわいてくるんだよ。それに最初はここまで話せるようになるとは考えていなかったからな。


 まあ、俺がそうならないように立ち回ればいいんだろうけど、どうにもならない時もあるからな。テイムモンス用の蘇生薬とかそのうち見つからないだろうか。そうすれば…。


「です?」

「ん? ああ、すまん。戦い終わったから次の場所に移動しような」


 まあ、そのなるとはまだわからないし、今考えたところでどうにもならないだろう。


 それで、既に俺の方も戦っていたモンスターを倒し終えているし、狩り続けた所為なのか周囲にリポップしてくるモンスターの数が減って来ているようなので、別の場所に移動して狩りを続けよう。


        

 町の近くのフィールドを離れて少し離れた場所にある森の前に到着した。


 ちょっとステを確認…満腹度は…73%、まあまあ減っている感じか。

 これは余裕があるうちに満腹度を回復させておいた方が良いだろう。今は問題ないけど、この先満腹度を回復できるような余裕がない可能性もあるし、ギリギリの状況で戦うのも集中できないだろうから、出来る時にしておいた方がいいはずだ。


 フィールドに出る前に買い込んでいた満腹度が10%回復する携帯パンというアイテム名を持った、コッペパンのようなパンをインベントリから取り出して食べる。


 うーん、まあ、携帯食扱いのパンならこんな物か。まずくはないが、特別美味くはないパンを齧りながらそう思う。

 イケシルバーに連れていかれたところで食べた料理は結構おいしかったからもしやと思っていたが、普通のコッペパンだな。最近食べていないから本当にこれがコッペパンだと明確に判断はできないが、たぶんコッペパンだ。


 これで満腹度は83%か。もう一個食べておいた方がいいな。ん? シュラが俺を見て…いや、携帯パンを見ているのか。


「シュラも食べたいのか?」

「…です」


 若干恥ずかしそうに視線を逸らしたが、食べたいみたいだな。…いや、テイムモンスって食べ物、食べられるのか? さっきの料理には一切反応しなかったんだが、他のプレイヤーが居たからか? それとも単に今俺が食べているのを見て食べたくなっただけか。


 とりあえず、あげてみるか。食べられなかったら俺が食べればいいよな。じゃあ、携帯パンを半分に千切って…お? 携帯パン1/2ってアイテム名になって…インベントリに入れられなくなった? なるほど、食べられる量は調整できるし、残った方は別のプレイヤーに上げられるんだな。ただ、半分だけ残して後で食べるは駄目と。

 まあ、今それは関係ないな。シュラに半分に千切ったパンを渡そう。


「です!」


 シュラは嬉しそうにパンを受け取り、受け取ったそれを一口で丸のみにした。呑み込んだパンは…さすがに見えないか。


 おおぅ、スライムゥ。いや、うんまあ、確かにシュラはスライム系統だけどさぁ、いきなりこれは…何と言うか、ああ、あれだ。バッカルコーン的な感じだな。いきなり、がばぁ、はビビるだろ。


「なのです!」

「ああ、そうか」


 嬉しそうにしているから多分美味しかったという事だろう。丸呑みなのに味がわかるのか、とも一瞬考えたがスライムなのだから人よりも味覚が敏感かもしれない。


 しかし、何でいきなりパンを欲しがったん…もしかして、テイムモンスにも満腹度が実装されているとかじゃないよな? …一回確認するか。


『NAME:シュラ 種族:ヒューマスライム LV:26 属性:水

 HP:315 / 315 MP:165 / 165

 STR:199(92) INT:156 総合攻撃力:167

 VIT:148(8) MND:175 総合防御力:157

 AGI:185(45) DEX:101 

 スキル:ウォーター・体当たり・のしかかり・スライム魔法LV 4・回避・武器 』


 ふむ、見る限り満腹度は実装されていないようだな。育成スキルでレベルが上がって、それで得た補正値でステータスが増えているだけだな。ああ、いや、いつの間にかに武器とか言うスキルを覚えているな。まあ、おそらくスライム魔法で体を武器にして戦っている影響だろう。


 うーん、満腹度が無かったという事は、やっぱり俺が食べている所を見て食べてみたくなっただけか。他に理由もわからないし、たぶんそう言うことなのだろう。


 まあ、食べたところで何か影響がある感じでもないし、次も欲しがったら上げる感じで良いか。携帯パンは大量に買い込んでいるし、シュラに1個2個あげたところで無くなることもないからな。


 満腹度も回復させたし、さっそく森の中に入ることにしよう。

 

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