1.カラオケとは何か
皆さんがカラオケと聞いて思い浮かべるのは、おそらくカラオケ店であり、ルームで曲名を指定すれば、映像と文字が映し出され、同時に音楽が流される。
「カラオケに行こう」という時はカラオケ店を指し、「カラオケを歌おう」という場合は音楽に合わせて歌う事です。
カラオケとは本来<空オーケストラ>の意味です。プロの世界で省エネの目的で、オーケストラの音だけを先に録音し、その後、歌手が録音の音に合わせて歌唱する方法が編み出された。その後、楽器毎の録音も可能になり、全員が一同に集まらなくてもよくなり、小さな失敗の為全員が帰れない等の不条理もなくなった。
この<空オーケストラ>だけを商品にしたのがカラオケです。歌詞をテロップで流し、カーソルで発声誘導をするサービスまで付いているのが普通になっている。古いカラオケではカーソル誘導は付いてなかった。意識的にカーソル誘導(歌詞テロップの色替え)を無くしたのがプロオケです。
このプロオケが本来のカラオケです。このプロオケは何の為にあるか?
1つは、カラオケ仲間の中で優越感を得る事が出来る。「私はカーソル誘導が無くても歌えるのよ」と言った具合です。もう1つは、上級者にとってはカーソルが邪魔なのです。カーソルがあると、逆にスムーズに歌えなくなるのです。私はもう1つ考えます。<歌は心>なのですが、このカーソルが心を無くする原因になっていると思うのです。