61.過保護すぎなお兄ちゃん
私の部屋の隣に両親、兄と桜さんが寝泊まりする事になった。
「有給を取って来たぞーー!!」
っと、お兄ちゃんとお父さんが声を揃えて言った時は『マジで?』って思ったけど、本当に有給を取って来たし。
桜さんとお母さんは苦笑していた。
子供の様にはしゃいでるし、こんな風にルンルンにしてるけど、お兄ちゃんとお父さんは元暴走族の頭で、見た目は弱っちそうに見えるが、怒ったらスッーーーーーーゴク怖いんです!
お兄ちゃんと桜さんが怒ったのを見た方はお分かりだろうが、お父さんが本気で怒った所は私は知らないんです。
娘なのに意外でしょ?
お母さんやお兄ちゃんからは『元暴走族の伝説のボス』としか聞いた事ないし、本気で怒った所なんて実際に見た事なんてないから実感がないんだよね。
オールとジンは、お父さんのオーラがドス黒くてヤバイくらい怖いオーラが噴き出ているとか言ってたような気がする。
お父さんとお母さんは幼馴染で、高校生の時から付き合ってたって聞いたけど、お父さんが元暴走族の伝説のボスって事を知ってるんだよね?
天然な母に強い父? んん〜〜、考えても仕方ないよね。
早く寝たいのにオールが来ない、何かあったのかな?
部屋のドアを開けると、お兄ちゃんがオールに吠えて……ではなく、文句を言っている。
「結婚前なのに、なんで一緒に寝る必要があるんだ!」
「寝るだけですよ。
俺はココネの嫌がる事は絶対にしない」
「そんなの信じられるか!
好きな女が隣に寝てると思ったら、こう、ムラムラとして手を出してしまうのが男の性だろ!!」
「俺達はキス以外はしてないですよ」
「何? キスをしただと!
確か公衆の面前でもしてたような」
桜さんはお兄ちゃんを止めようと声をかけてくれたけど、火がついたお兄ちゃんは暴走していた。
「私達だって、結婚前なのに一緒の部屋で同じベッドなのよ?
ココネちゃんだって、一緒でしょ?」
「それはそうだが、ココネはまだ未成年で俺達とは年齢が違う!」
「ああ言えばこう言うんだから!」
桜さんが少し呆れている、まぁ私も呆れているんだけどね。
「お兄ちゃん、またオールに絡んでるの?
お兄ちゃんだって、まだ結婚もしてないのに一緒に寝るってどうなの?
それに私は16歳を過ぎてるし、こっちではもう成人なの!」
「でもココネは婚約者を持つのは早すぎだ。
お兄ちゃんは心配なんだよ! あの頭がイカれた連中を見たらもっと心配になって。
そうだ! お兄ちゃんと寝よう! それが一番安全だ!」
私は溜息を吐いて、お兄ちゃんを桜さんに持ち帰ってもらった。
「はあぁぁ〜〜、桜さん、お兄ちゃんを連れて帰って。
オール、行こう」
「ココネ〜〜! お兄ちゃんを置いて行かないでーー!!」
「……お兄さんはあのままで良いのか?」
「桜さんがついてるから放置で良いよ。
私は早くオールと一緒に寝たいし」
私は赤面になってオールに今の気持ちを伝えた。
「俺もココネと一緒に寝たいぞ!」
お兄ちゃん達がいる前で抱き合って、イチャイチャしながら部屋へと入った。
背後でお兄ちゃんが何か言っていたけど、放置よ!
誤字や脱字がありましたら、すみません。
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