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28.ディロールへの出発

 私は寝ているフェンの体に抱きつきモフモフを堪能し、着替えをしようとベッドから降りてクローゼットを開けた。


 どの衣装にしようかなと選んでいたら。



 コンコンコンッ!


「ココネ様、おはようございます。

 失礼致します」


 メイド頭のアミンと私専属のランが湯浴みと着替え、髪のセットをする為に来てくれた。


 ランは私と歳が近いのもあるが、メイド長のお墨付きだからだ。


「アミン、ラン、おはよう。

 いつもありがとう」


「まぁ! ココネ様、ありがとうございます。

 いつもお優しく御礼の返事をしてくれるのを聞くのも今日まで、次にお会い出来るのは当分先なのですね」


 二人とも耳と尻尾がシュンっと垂れている。


 二人にギュッと抱きつき。


「3年? くらいで卒業だし、それに連休は帰って来るからね」


 泣いてるランの頭を撫でた。


 


 ディロールまではオールがドラゴンで送ってくれる。



 部屋を出るとメイド長をはじめとして、王宮のメイド全員が廊下に並びお辞儀をした。


「皆、連休までお元気で!

 行って来ます」


 泣いてるメイドもいた、私はメイドの最後尾まで歩き、クルッと後ろを向き。


「皆様、行ってまいります!」


 綺麗なカーテシーをした。


 キッチン前を通る時に料理長のブルーノ、トティ、ククルにも挨拶を済ませ。


「行ってまいります!」


 カーテシーをし謁見の間へと行った。


 謁見の間に居た騎士の方にも挨拶をし、優しく微笑んでくれたので、私は嬉しくて微笑み返した。


 王様・王妃様・皇女様達・大臣・宰相、皆さんも微笑みながら応援してくれた。


 私は大臣にコッソリ教えた電卓が入ってる袋を渡し。


「皆さん、私ココネはディロールのバールナ公爵へ赴き、フォーリン学園へ行ってまいります。

 連休には帰宅しますわ。

 その日まで、皆様お体にはお気をつけて下さい。

 行ってまいります」


 綺麗なカーテシーを姿勢も崩す事なく優雅にした。


 我慢が出来なかったのか、王妃様と皇女様達に泣きながら抱きしめられた。


「ココネ、酷い扱いを受けたら即オールとユージンに言うのですよ!」


「ココネ、ココネ!

 私の可愛い妹、何かあればオールとユージンを頼るのよ!」


「ココネ! お兄様とユージンを頼ってね!」


 4人で、ぎゅーーっと抱き合った。


 大臣と王様には電卓に驚かれ。


 電卓の使い方は、大臣に教えているから大丈夫だね。


「この電卓とやらを、ありがとう。

 大切に使わせて頂きます」


「オールとユージンが居るから大丈夫だろうが、何かあったりツラくなったら知らせてくれ。

 可愛い娘」


「はい!」元気に答えた。



 騎士団とドラゴンが待つ広場へ行き、騎士達を見て微笑みながら、カーテシーをし。


「皆様、お体に気をつけて

 い、……グスッ……行って来ます!」


 上手く笑えてるか分からないけど、皆に見送られ、オールが私を抱えてドラゴンに乗った。


 オールのドラゴンとユージンのドラゴンの二匹で王宮を二周し、ディロールへと向かった。

誤字がありましたら、すみません。


読んで下さって、ありがとうございます。


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