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23.忌子と言われたので家出します

 門の所で兵士? 門番? に「此処を開けろ! うちの可愛い愛娘を見れば殿下も好きになるはずだ!」と喚いているので、近くで見たいって思う野次馬心が出て近くまで行った。



(この行動がきっかけで私はフェンと一緒に一時地球へ帰ってしまう事になるのも誰も知らない。)



 そっと建物の陰から見ると。


 ………!!


 うわぁ、本当に可愛い。


 可愛すぎて『オールも好きになるかも』って思ってしまった私。


 女の子は私より背は高く『胸は勝った!』胸は関係ないよね。


 髪は腰まである金髪のサラサラヘアーで、薄い水色の瞳。


 おまけに美女だ。


「一目だけでもお会いしとうございます!

 お願いします。

 私を入れて下さいまし!」


「私の可愛い娘の頼みを聞いてやって下さい!

 こんなに娘がお願いしているんだぞ!

 一目会うくらい良いだろ!」


 あぁ、これぞまさにDQNだよね。


 私が居た所では、だけど。


 でも、門番さんが凄く困ってる。


 あと少しって思って、ソロ〜ッと移動した時に『ガササッ!』ヤバッ!って思い、引き返そうとしたが遅し!


「オイ!

 そこの不吉な髪色のメイド!

 今すぐ殿下をお呼びしろ!

 聞こえないのか!!」


 私は怒鳴られるのに慣れてなく恐怖心とイジメられていた記憶が蘇り、小刻みに震えながら放心状態になっている。


 門番さんは「口を慎め!!」と言ってくれたけれど、男性の娘が話しかけて来た。


「そこのメイド! 礼儀がなっていませんこと。

 此方へいらして下さらないかしら?

 早くおし!!」


 可愛い顔が般若のようになっており、私の態度にイラついたのか金切り声で私に怒鳴った。


 ビクリッ! として恐る恐る近づくと。


「不吉な色の髪に目だな!」


 父親が鼻息を鳴らしながら、汚物を見るような目で睨んでいる。


 娘の方はもっと酷く、私の心を砕く勢いの最低な暴言だ。


「まあ! 不吉で汚い色の髪に瞳だこと!

 こっちを見ないで下さらないかしら?

 見ないでと言いましたわよね?

 汚らわしい!!

 汚れた者が居て良い場所ではないのよ、魔族!!

 汚物のようなお前は、この屋敷から出て行きなさい!!

 さっさとおしっ!!」


 何の権利があってそんな事を言うの?



 バタバタッ! と走る音がし、後ろを振り向いた。



 門番は騎士団とオールに知らせに行ったみたいだから大丈夫だよね?


 きっと助けてくれるよね?



 キイイィィッ!



 門の音がしたと思った瞬間、私は外へと引っ張られて横向きに転んだ!


 その瞬間フェンが怒り、元の大きさへと戻ったフェン。


「……!! 正体を表したな、この化け物めが!!

 悪魔、死神だ!

 ガースカルから現れた魔族めが、殺してやる!!」


「………!!

 魔物……魔族よ……。

 魔族は出て行け!

 化け物!!」


 娘は腰を抜かしへたり込みながら叫んでいる。


 父親はフェンの事を化け物と叫び、私の事は悪魔や魔族、死神と言われガタガタと震え泣いてしまった私をフェンが背に乗せ森へと走り去った!


 フェンにしがみつきながら泣きじゃくる私は、フェンと遠くに行きたいと思ってしまった。


 地球へ帰りたいとも思ってしまった。


 頑張ると決めたのに、昔の記憶が蘇り、心が砕けかけていた。


 私は日本で見た漫画を思い出し『黒髪黒目』異世界では忌子だったよね。


 さっき言われた言葉が頭を木霊する『汚らわしい・化け物・悪魔・魔族・死神』「うううぅぅっ!……ヒック……ゔううぅぅぅっ! ……」森のフェンが住処にしていた寝ぐらで号泣した。


 その頃、お城では大騒ぎになっていた。

誤字がありましたら、すみません。


読んで下さって、ありがとうございます。


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