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12.獣人大陸での食事

「ご丁寧にありがとうございます。


 私はメリルです」


「私はミュゼルです。

 この街は初めてですか?」


 猫の獣人さん、可愛い!


 メリルとミュゼルは笑顔で話してくれた。


「はい。

 さっきこの街へ来たばかりで、ランチしようと思って寄らせてもらいました」


 メリルとミュゼルは不思議な顔をして聞いてきた。


「ランチって何ですか?」


 こっちの世界ではランチって言葉が無いんだ。


 言い直さなきゃっ。


「昼食をしに寄らせてもらいました。

 分からない事言ってゴメンね」


 苦笑いしながら頬を人差し指でカリカリと掻いた。


「間違えてたらごめんなさい。

 もしかして、オニキス王子の御婚約者様ではないですか?」


「あっ、はい」


 控えめに返事をした。


「やはりそうだったのですね。

 この街で美味しい食堂は、あの三件目のお店が一番美味しいんですよ。

 オニキス王子がいらしたので、私達は下がらせていただきます」


 ミュゼルは勘が鋭いのか、オールの婚約者ってバレてしまいました。


「オニキス王子の番になって下さって、ありがとうございました。

 御前失礼致します」


 ミュゼルとメリルはお辞儀をして後ろへ下がった。


「待たせてしまってすまない。

 ソフィーリアにはココネに危害を加えたりする奴らは居ないから大丈夫だ。

 獣人は番の大切さが分かってるから危険はないんだ。

 危険なのはディロール大陸、獣人以外の者だ」


「うん、気をつけておくね。

 さっきね、ミュゼルとメリルが美味しい食堂を教えてくれたの。

 あの三件目の食堂なんだけど行ってみない?」


「あぁ、行ってみよう」


 やった!


 異世界の美味しい食事!


 嬉しいからって身体で表現しない、絶対に飛び跳ねて喜んだりしない。


 自分に言い聞かせるかのように、暗示をかける私。




 オープンカフェみたいになってる。


 机と椅子は黄緑色でガーデニングチェアーみたいな形で可愛い。


 可愛いチェアーに座ると、熊の獣人さんが注文を聞きに来てくれた。


「オニキス王子!

 うちの食堂へ御来店、誠にありがとうございます」


 店員さんがアタフタしてたから、私が注文した。


「店員さん、今の時間帯は何があるの?」


 店員さんは私を見て気づいたのか、私にも礼をとってくれた。


「今の時間は魚の煮付けと野菜の和え物となっております」


「うん、それを二つお願いします。

 今日は普通のお客としてだから普段通りで大丈夫だよ」


 ニコリと笑顔で話した。


「ありがとうございます。

 それでは料理をお持ちしますので、少々お待ち下さいませ」


 店員さんは料理長にオーダーを伝えに行った。


「注文を任せてしまってすまない。

 外で食べた事がないから……注文してくれてありがとう」


 10分もしないうちに料理が来た。


 こんなに早いって、凄腕の料理人がいるとか?


「大変お待たせしました。

 此方が今日捕れたての魚の煮付けと野菜の和え物と先程焼き上がったばかりのパンでございます。

 それでは、失礼致します」


 店員さんはお辞儀をして後ろへ下がった。


 美味しそう。


 それでは、遠慮なく!


 んっ?


 魚の煮付け、だよね?


 味が無い? てか水で煮込んだだけの魚?


 オールをチラ見したけれど、普通に食べてる。


 じゃあ野菜の和え物!


 パクッ!


 えっと、味が柑橘系?


 レモンをかけただけみたいな味しかしない!


 パンなら誰でも簡単だし、さっき店員さんが焼きたてって言ってたから大丈夫でしょう。


 パンを〜っ! ちぎりたいのに固い、口に入れても固い。


 ………。


 ………。



誤字がありましたら、すみません。


読んで下さって、ありがとうございます。


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