0.プロローグ
「お前との婚約を破棄にする!」
はああぁぁぁっっ?
このアホな侯爵子息は何言ってんの?
ソフィーリアから追い出されたくせに!
ってか、またルリナ絡み?
良い加減にしてほしいわ。
今日はオールの政務が大量だからと、ランとメメルが護衛として側にいる。
人間の学園と獣人の学園を一緒にしたから、私をイジメる輩は少数なんだけど、でも何でルリナがここに居るのよ!
追放されたはずでしょ?
「私はね、あのボンクラ王子を泣く泣く振り切って『ドーガン・ルーガ様』侯爵家なのよ、挨拶くらいしたらどうなの?
礼儀も何もない平民が!!」
はあぁっ! 平民はお前だろうが!!
なんでこうなってるかって?
それはね………。
ミーストの神であるシオンに、獣人族が住まうソフィーリア大陸の黒竜族の王であるオニキス・ブラック・ルーヴェンからの希望で、息子であるオパールの『番』を探していた時にシオンと意識を繋いでるのもあり、オパール自らが『番』の気配を感じ取り、そこが【異世界の地球】だと判った。
オパールはソフィーリア大陸の王族の中での唯一人の皇太子殿下で王族にいる子は王女である姉と妹しか居ないのだ。
オパールの父は病で一生子が出来ない体になってしまった為だった。
王族の男性に流れてる血(黒竜族の血筋)にしか世界最強の(ミーストを支える)子供が出来ないという事と黒竜族の血筋にしか触れられない封印の間がある。
そこへは定期的に膨大な魔力を注がないと魔王の封印が解けてしまうからオパールの番が必要だった。
シオンは心音を此方の世界へ渡る道として、心音の部屋と此方の世界を繋ぎ
私が部屋のドアを開けて入ったら、神の空間にいた。
いわゆる異世界転移だ。
私はこの世界へと呼ばれた。
誤字がありましたら、すみません。
読んで下さって、ありがとうございます。
『★★★★★』にタップかクリックして頂けると今後の励みになります。
ブックマークと評価を宜しくお願いします。