表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大罪人が語る夢  作者: ぬらくらげ
最終章
75/94

第十七話・知ってる顔の知らない何か


 時は少し遡る。


 石碑探しの途中、エラムがオリバー達の元へ戻ってきた。

 小さな体を青年は両手で受け止める。


「あっちみつけたヨ!」


「あら、思ったより早かったわね」


 前方を歩いていたヴィーが、飛行で疲れた様子の精霊に角砂糖を投げやった。

 彼女は「わーイ!」と言った直後に口をつけた。


 桃髪の少女はオリバーに向き直る。


「合流場所はもう少し先の村で合ってる?」


「合ってるよ」


 青年は自然と言葉を続けた。


「――二人とも大丈夫かな」


 ヴィーの両目が見開かれる。

 一瞬、己の耳を疑った。


 以前なら、自分と契約精霊以外はどうでもいいと言わんばかりの態度であったのに。


「……変わったね」


「何が?」


「なんでもないわ」


 灰色の髪を揺らして、青年は小首を傾げた。


(考えてもみれば)


 生きとし生けるものが変わっていくのは当たり前のことだ。

 どんな形であれ、変化は必ず訪れる。

 それが良いか悪いか、その一時(いっとき)だけでは判断できない。


 ただ、少女は密かに微笑んだ。

 どうか彼の生の歩みの中で、良い兆しであるように祈りながら。



 悪魔と巨人。

 かつての世界における親友同士とは違えども、新たな縁を紡いで、彼らは他領との境界線を越えた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ