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迷宮を作ろう

「えー、そもそも迷宮とは何かという話なのですけれども」


殺風景なドーム型の閉じられた空間で、迷宮サポーターのルルエラがふわふわと漂いながら説明をしている。


「簡単にいうと魔法を使う世界にはゴミが出るんですよ。あ、魔法はわかりますか?」


「非科学的な現象が起きる不思議パワー......かな?」

腕を組んで考えながら答える


「まぁ今はソレで良いでしょう。世界中で魔法を使ってると副産物のゴミって結構溜まるんですよね。それをどうにかしようと産み出されたのが迷宮なのです」


「仮にそのままにするとどうなる?」


「......今までの記録だとブラックホールのように世界が吸い込まれたり、魔法が自然現象として発生して世界中を荒らしたり、突如世界が崩壊したりと様々です」


「こっわ......」


「ですので、継続的に増えるダンジョンポイントはできる限り使いきるようにしていただいて。もしくは私に分けていただければ適切に処理しますので」


「渡さないけど。使えばいいんだね?」


「はい。ダンジョンで消費されたカスを入り込んだ人が吸い込むことでうまく循環するように調整されてるので」


「使い捨てにされるフィルターみたいな言い方だな」

少し可哀想に思えてくる


「人が産み出したモノを人に処理させるだけなので自業自得ですね。それに、人に取り込まれると成長を促すのでむしろ求められているみたいですし」


「なるほどねぇ...でも使い方によっては人に擦り付けたり出来ないんじゃないの?」


「溜め込まなければたいした問題にはなりませんし、気にしなくても良いです」


「そんなものか。じゃあ目標としては長くダンジョンポイントを消費すること、でいいのかな?」


「おおよそ問題はありませんが、1000万は簡単には使いきれませんよね!是非とも私に!」


「お断りします」


「ダメですか......では気を取り直して魔物の制作についてです。生成陣を設置して量産することになりますが、強い魔物を産み出すには二通りあります」


「ふたつ?」


「はい。弱いものを育てて進化させる方法ともとから強いものを産み出す事です」


「どう違うの?」


「弱い魔物を産み出す方がコストが安く時間がかかります。強い魔物ほどコストが高くなります」


「育成しやすくしたりはできるの?」


「えぇ、できます。初心者にはなかなか手が届かなかったはずですが。それに育成をすると進化が派生することもありますが、生成陣では決まった魔物しか現れませんので」


「なるほど..沢山の種類を作りたいなら育成した方が安上がりと」


「そうなります。まぁ今のDPであれば誤差の範囲でしょうね......」


「それで、結局どうすればいいんだ?目標なりがあればそこに向けて作るだけなんだが」


「まずは3~5階層程度の小規模ダンジョンを作りましょう。難易度調整も最初はこまめにするべきですからね!」


とりあえずやってみようということか。

「ふーん?じゃあとりあえず3階層で作るとして...ここで操作する感じかな?」

メニューに触れながら作れるものを調べる。


「このダミーコアってのがあると簡単に攻略されなくなるのか?」


「えぇ、ですがダンジョンの目的が攻略されることではないので入り口とコアまでの道を切り離してしまえば必要無いですからその購入ボタンに伸びた手を下ろしてください。必要無いですってば!10万ですよ!?落ち着いてください!無駄遣いは極力......あーー!」


とりあえず買って考えようの精神でフロアを追加し関連するものを適当に購入する。

階層の特性を変えたり広げたりしていると結構なDPを使ってしまったらしい。


「このままでは本当に全部使いきられてしまうのでは」


「これって侵入者が入れない場所ってどれくらいつくれるの?」


「制限解放の条件もすぐに達成出来るでしょうから気にしなくて大丈夫です」

ルルエラは地面に落ちて泣き崩れている。


「じゃあ次。魔物の成長ってどのタイミング?」


「勝ち負けが決まった時ですね。じゃんけんで戦った場合でもルールがはっきりしていれば経験が手にはいるイメージで大丈夫です。まぁその場合は微々たるものですが」


「へぇ。じゃあ格闘技とかレースしてても育つんだ」


「1番獲得が多いのは格上を倒したときですから、狩られる専用に上位の魔物を産み出す人もいましたね」


「あぁなるほど。時間があれば勝手に出てくるからそういうやり方もあるんだ」


「えっ?召喚陣は個体の数は決まって......あっもしや高級品の方を見てますね!?使い尽くす気ですか!そんなこと許しませんよ!ねぇ!」


「サポーターに許されなくても権限は僕の方が上だし?ちょっとくらい......ねぇ?」


「ちょっとじゃあないんですよ!ちゃんと数字は見えてるんですか!?初期値が1000DPって話しましたよね!?そんな使い方してると悪癖になりますよ!?」


「大丈夫大丈夫!トラストミー(僕をしんじて)!」


「むーりーでーすー!初心者に与えていいポイントじゃあなかったんですよ!文句いってやる!」


「いやぁー!ダンジョン作りって楽しいね!」


「初心者最大の苦労をせずに何をいってるんですか...ポイントがないうちはホントに大変なんですよ」


「お詫びDPに感謝だな!」


「ぎぃぃ!」


「ん?このアバターってのはなんだ?」


「ダンジョンマスターは自由に出歩けないですからね。それがあれば外の世界を出歩けますよ」


「へぇー!じゃあ適当に......」


「ちなみにステータスのところにパニックってスキルがあると思うんですけど、それがあるとアバターに入ったときに大変な思いをするのでリサイクルしとくといいですよ」


「あぁ、リセットされたときのプレゼント的なやつか。効果は驚くと暴れる?!メリットもなし?要らねぇ!」


「スキルは生まれもってる場合もありますけど、種族特性以外なら習得できるので不要ならどんどんリサイクルしてDPをもらいましょう。再習得もできますし」


「種族特性スキルって言うと?」


「魚の水中呼吸だったり鳥の飛翔みたいなやつですね。エラをつけた人や羽を持つ人はあんまりいないかなぁと」


「なるほどなぁ。まぁこの辺りはまたあとでいいかな」





こうして、この世界にダミーコアの部屋プラス3階層の小さな迷宮が産まれたのであった。

所持称号

【不戦】不意討ちを受けにくくなる

【交渉する者】交渉時に恩恵

【異界の民】ここではないどこかの記憶を思い出せる

スキル

【パニック(※リサイクル済)】驚くと暴れる

【物理で殴る】拳を信じろ

【対話】意思疏通がしやすくなる

【悪足掻き】諦めなければどうにかなるかも?



ダンジョンポイント残高

750万2580DP

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