プロローグ
日差しがまるで全てを燃やしつくすような勢いで地上に降り注いでいる。しかし友奈はその日差しを感じないかのようなたち振る舞いでいる。草野友奈、中学2年生の女の子。
しかし彼女は中学2年には見えないほどの顔立ち、絶対にロリコンと呼ばれる種の人間には愛されないような顔だ。身長は160前半となかなか背は高い方だ。髪はつややかな黒。目は全てを見通すかのような漆黒の黒だ。
彼女が着ているのは対ブレス、つまり熱や寒さには圧倒的な耐性をもっている。
「整列!では今から神殿へ行きます。今日は獣級魔物退治です。」
そう言って歩いて行くのが友奈たち2年2組の先生、長尾利美先生だ。
風の噂によると彼女は27歳、それと‥‥バツ1らしい。
しかし、そうは見えない。まるで天使のような(これはとある男子が言っていた)美貌、そしてなんといってもその豊潤な胸!そしてその胸をある日始めて見た日ある1人の男子が言っていた。
「あの胸はきっとEカップはある。いやそれ以上か?」
まあそんなことはさておき、今から友奈たちが向かうのは神殿、そこでは、簡単に言うと魔物との戦いが行われる。
魔物にはその強さから階級が分けられている。
一番弱いのが小級魔物、次に中級魔物、次が上級魔物、次が獣級魔物、次が神級魔物、そして現段階で最強と言われている‥神魔物。
そういうことを考えながら友奈は思い返す。あの日常が非日常になった2年前のあの日を‥。