小さい頃、幼なじみの彼女と婚約の約束をしていた件
また違う短編を投稿します。よろしくお願いいたします。
僕の名はケント・ダニエリ。僕はマカロニアン帝国の王子の弟だと言うのに街をフラフラと彷徨いている。
それは何故か…僕は女性がミニスカートで脚を出している姿を見るのが堪らなくて脚を出している女性を探している。僕は脚フェチなので脚を出している女性を見ると興奮してしまう。
僕は出かける時、ちゃんと王族達に伝えている。「女性の脚を見に行くためさ」と。
怒鳴られる僕だが、そんなことは関係ない。僕は女性の脚を見に行くためなら何の行事があろうとも関係なしに街中でフラフラと彷徨く。
格好は普通のお洒落な私服だ。
何処かにミニスカートの女の子はいないだろうか!? 興奮している僕はミニスカートで脚を出している女性を探しだす。
するとムッチリ脚でワンピースのミニスカートで座って脚を組んでいる背の高い超絶美貌の若い娘らしき女性がいたのだ。心臓の鼓動が鳴る。僕はその娘の隣に座り、太腿をじーっと鑑賞する。
僕の心臓に鼓動が鳴り、自然と勃起していく。
僕は少しずつ、少しずつ隣にいる女の子に近づくと組んでいる太腿に覗き込むように頭を下げる。
何て素敵な太腿と脚なんだ……こんな色白の太腿の脚に僕は埋もれたい。組んでいるたくましいムッチリ脚に余計に心が奪われていく。気付かれないようにチラチラと見ていたところ誰かにゲンコツをくらってしまった。誰だ!?
僕が見上げるとそこにいたのは幼なじみの貴族のマリラン・セヴァリー。地味であんまりタイプではない。ムッチリだったらまだ良かったけど、彼女は細身だから全く対象にならない。だからこんな時に邪魔をされたのでちょっと嫌な気持ちになってしまった。
「あんたって本当に昔から変わらない変態ね! 何よ、女の子の太腿覗いちゃってさ!」
「バ、バカ。何を言うんだマリラン!」
すると隣に座っていた女性が目を細め僕を見下したような目で見ている。そして僕に対して「最低」っと言ってその場から離れて行ってしまった。邪魔をしたマリランに対して僕はカッとなって怒ってしまった。
「僕の欲望の邪魔をするな! 君が邪魔さえしなければ僕は至福を味わえたのに!」
「あんた、そんなことよりこんなところで何してるの? マカロニアン帝国の者ならこんなところで彷徨いている場合じゃないよね?」
「貴族であろう君こそこんなところで何をしている!?」
「別に良いじゃない。そんなこと。たまたまよ」
「とにかく、この僕の邪魔はするな! じゃあな!」
「待ってよ!」
「何?」
「こんな時だけど、デートしない?」
僕は彼女の言葉を疑った。デート? 何を言っているんだろ? マリランは? はっきり言って僕はマリランには興味がない。だからデートしない? なんて言われてもあまり乗り気になれない。
「断る」
「どうしてよ。どうせあんたこの後も女性の太腿見に行くんでしょ?」
「だから言ってるだろ? 僕の邪魔はするなと」
「いいじゃない!? 今日くらい!? 今日だけよ!」
彼女の言葉に僕は悩んでしまった。マリランのデートごときで僕の大切な時間を潰していいのかを。僕は断りたかったので彼女に言ってやった
「やっぱり…断る!」
「そう、分かったわ」
するとマリランの痛い、痛い平手打ちが飛んできた。
「だったらこの先も楽しんできな! このドスケベ野郎!」
彼女は怒って何処かに行ってしまった。何だよ、マリランの奴。そんなに怒らなくても良いだろう。それより、どうして今日なんだよ? 分からないな。僕は考えながら街中に向かっていく。
街中に向かう途中、やっぱりさっきの女の子の太腿を妄想してしまうとドキドキ感が止まらなかったので僕は自慰行為をしようと人気のない場所で済ませることにした。性欲を解消させた僕だが、マリランのデートを断ったことにほんの少しだけ後悔してしまう。
でも何で今日だったんだ。今日ってそんなに特別な日か?
そう思っていると街中で遊んでいる子供達が目に入る。男の子と女の子だ。そう言えば僕も小さい頃はマリランと良く遊んだな。その頃は女性の太腿なんて全然興味なかったけどいつの間にか女の子の太腿に興味を持つようになってしまったんだっけ?
マリラン良く言ってたな。私だけ見てって。彼女、僕のこと好きなのか? でも好きなら好きって告白してくれても良いように思うけど…それもないもんな。もしかして今日告白するとかだったとしたら…そうかそれで僕を今日デートに誘おうと考えた訳か。マリランに悪いことしたかも知れない。僕は自身の変態ぶりを出していたから。
謝りに行くか。でもマリラン怒ってたし、許してくれないだろうな。そう思い僕は彼女の家に行くことにした。
マリランの家は大きな館の家。出迎えたのはマリランの両親。彼女はまだ家に帰っていないとのこと。僕はマリランの家にお邪魔した。
僕は両親とお話をした。僕は思い出せなかったのだが、最初出会った時はマリランは周りに虐められて僕が助けたとのこと。マリランはこんな僕に感謝したらしい。
小さい頃に頬にあった生まれつき大きな痣が彼女にあったけど、今は綺麗さっぱりになくなっている。マリランは痣のある自分を醜い姿だと言っていたが、それでも優しく素直に接してくれた僕に対して彼女は将来、僕と婚約出来たらいいねって言っていたのもマリランの両親とお話をしていて思い出したのだ。
それがしかも13年前の今日だったのだ。マリランは良く覚えていたなっと感心した。しかし僕は彼女の誘いを断ってしまった。責任を感じた僕はマリランを探しに出た。
数時間探しても彼女を見つけることは出来なかった。マリラン、何処に行ったのだろうか? いつの間にか一日も終え夕日が出てきていた。俺は後悔した。マリラン、ごめんな…こんな僕で大変申し訳ない。僕は諦めてマカロニアン帝国に帰ろうとした時、ぱったりと彼女と会った。
「マリラン!」
「えっ! ケント? どうしたの?」
僕はマリランを抱き締めた。
「ごめん、僕の勝手な欲望のためにマリランのデート断ってしまって」
「いいよ、ケント。こっちこそごめんね」
「いや、いいんだ。マリラン、今から何処かに行くかい?」
「良いの? ケント」
「うん、大丈夫だよ」
「ねえ、ケント」
「なんだい、マリラン」
「私達、婚約しよ」
「うん、もちろんだよ」
「ありがとう。ケント。大好き」
「こちらこそ、僕は一生マリランを愛するからね」
僕とマリランはお互いにキスをした。その様子を笑顔で見ている子供達がいた。先ほどの男の子と女の子だ。もしかしたらこの子達も僕達みたいに将来婚約するかも知れない。
お話どうでしたか? 結構良く出来たお話だと思います。また新しいお話出来ましたら投稿しますのでよろしくお願いいたします。