4話「何も知らない僕ら──ネットカフェで密会④」
4話「何も知らない僕ら──ネットカフェで密会④」
ケンゴは言った。
「20代の頃から免許を取って10年ごとに車を買い換えると生涯の間に五台の車を買い換えることになって税金の総額は313万円になるそうだよ。車の税金の自動車重量税、今はなくなったけど自動車取得税、ガソリン税・石油ガス税は元々は日本の道路を作るために取られるようになったんだけどたまに行われる道路工事は今も車の税金でまかなわれていることになるね。
今車に乗るのって人気なくなってきたけど車に乗る人がいなくなってきているから橋とかが整備されずに立ち入り禁止のまま残っているのかな? 道路整備とか水災害が起きて大きい範囲でアスファルトが抉れたら誰が掃除代を払って土木業使って水道管も含めて道を舗装するんだろう? 重機も使わないと抉れてダメになった道路を再整備できないし作業員はいるとしても若い労働者は減少傾向にある昨今いろいろ考えていくと車くらいはみんなが乗っておかないと税金のしわ寄せが全部高所得者にいって世の中がどんどんディストピアに近くなるね。
Twitterなどで「#自民党に殺される」などのハッシュタグを時折見かけるけどこれって言ってみれば以前は免許を所有している人間から広範囲で国に納めることが出来た自動車税が取れなくなったから今高所得者の親世代がそう騒いでいるって言う感じになるのかな? 今は世界規模で車は退屈な面白みのない乗り物として嫌われる傾向にあるよね。今言われている雑兵キャラを表す言葉のモブ(=mob)は移動することを表す[move]に由来しているらしくて車の社会的価値は世代間で物凄く開きがあると思う。そんな風に考えるといま先進国は発展途上国と同程度の経済力へとランクダウンするタイミングに来ているとも考えられるよね?
決して野党に票を入れても人間の考えることとかがその他大勢の一般人と政治家自体変わりようがないはずだから政治家では社会改革の脚(=駆動力=mob)にはなるが決して頭(=brain)にはなり得ないし政治家自体は経済状況や社会政策にしか口を出せない存在だから自分たち若者や低所得者の気持ちを汲んでくれる[heart♡]にはなり得ないね。古代ギリシャの哲学者は「哲人政治が最高」と主張していたのだけどその時代からずっと変わらず自分たち若者(=社会的弱者)の声って政治に反映されようがなかったんだよね。
社会革命の可能性を狙って三島由紀夫などは学生運動の顔として活躍していたのだけど切腹して劇的な最期を遂げたよね。マルクス経済学の世界では世界経済は最終的にキリスト教のようにクライシス(=局地的災害)を生むことになるのだけど常に柔らかい頭でものを考えることって大事だよね。ゲームやアニメが社会に与えている影響については海外でも国内でもハッキリしたデータとかないわけだけどある程度の現実世界に対する諦観や子供時代に感じる深い幻滅感──そう言うのを特定の若い世代に助長させるような悪い側面もあるような雰囲気はあるよね。文化や芸術を表す象徴の金星は太陽の面に対して厚くて広いガス雲を作っているそうで芸術にはそう言ったrealの真実(=太陽の光)から自己忘却させる課題に立ち向かえない不良くさい若者を有史以来延々と作ってきたのかも知れないね。
車に対する肯定的な幻想(=image)を持っているのは西側の先進国ではなくてアジア全域と言っても間違いではないから文化的な影響力が下火にならないとこれからは決して対等に東洋文化圏の国々と渡り合えそうにないよね。手紙文化って自分の言葉で話したり主張できる文化だからそう言う個人が主役になれるものが育っていけば何とか持ち直せそうな気がするけど今主流になりつつある言語生成AIってあんまりいい響きを感じないな。今の現代人と若者って真実を自分の手で確かめようとしないし言語生成AIの情報の精度ってまだ信頼できるものではないんだけど学生や大学生が卒論や読書感想文にAIを使うようになったら人間はどんどん頭弱くなると思う。車に乗って仕事をする真人間を育てるには流行とか文化的なものから強制ではなくて自然と距離が取れるようにならないと健全な認知を持った人間が育ちようがないよね。
あのね、交通反則金の一年間の納付額は約508億円にもなるんだって。警察は努力義務として交通違反がないかパトロールして国に納付しているんだね。あおり運転とか社会問題になっているけど優しさが足りないよね。交通違反を切られる人間ってきっと沢山いるんだろうけど車社会自体、交通標識で指定された時速を守らずに運転しているしこう言うのは完全な自動運転であるレベル5のAIを積んだ車が販売されれば警察の仕事は減るけど国の税収はなくなるね。508億円も毎年良識のないドライバーから搾取するよりももっと国が税収に対しての考えを官僚とかと一緒にブレインストーミングした方が幾分か社会も良くなるだろうね。そっちの方が社会も国民も納得できる希望の持てる新世紀があるよね♡」
とケンゴは言うと再びドリンクバーでコップに入れたコーラを一口口に含み「マチコはどう思った?」と訊いた。
マチコはうーん……と小さく唸った後アイスティーを一口飲んで言った。
「車が面白みのない乗り物になったのは親世代に原因があるかも。……車を高速使ってどこか遠い繁華街まで走らせて子供と楽しい思い出を作れたら私たちも先進国の国々もここまで車嫌いにはならなかったんだろうけど現実社会でお金に追われる大人世代と漫画にアニメ、ゲームが主流になりすぎた現代では子供は現実にありもしない理想も求めないし視覚の象徴である乙女座の体験で心がいっぱいになる学生や働かない層の若者は人生における街遊びや海外へ行ってみたいと言う前向きな動機づけって起こりようがないよね。
アメリカ製民主主義=アメリカイズムを追って日本はアニメやゲームなどの産業の影の旗手として活動してきたわけだけどジョーゼフ・キャンベルが対談集で話した時はテレビタレントになりたいという若者が主流だったのだけど今はさらに劣化して何者にもなりたくない人間が量産される時代になったんだね。
自分の人生の時間よりも短いゲーム1作品・アニメ1作品を観て遊んで日々を過ごす世代は生きていくこと=365日続く太陽時間よりも短い金星の225日で太陽を一回りすることに価値を求めている──つまりは生きていくことよりも文化に親しみすぎた私たちの世代は何も考えずに○ぬことに最大の価値を感じている? 桜となって潔く散ることを求めた特攻機のミームってまさにソレだよね。
社会革命を狙って西洋社会全体が動いた1968年ってレーニンとかが舵を切ったロシアにおける社会主義革命の結果をみても労働者や学生が何の恩恵も得られなかったからヨーロッパ全土で暴動が起こったわけだけどマルクスは不遇な待遇に甘んじる労働者や年端もいかない子供達による児童労働に異を唱えていたけど具体的な解決策は明示しなかったんだよね。
何かがおかしい──罰ゲームに近い実人生の時間についてカウンターカルチャーとしてROCKなどの暴力的な雰囲気の音楽が好まれるようになったのだけど私たち現代人は「夢を叶えたい」と言うと大人も子供も揃って「できっこない」とか「バカじゃないの」などの現実的で何の面白みもない意見しか返せない。
夢を見ることや日々を元気に過ごすことについて現代社会は気付いてみると中高の学校内と同じくらいには多くの人間──多くの生徒と同じで点と線しかないx・y座標軸のような記号的な頭脳=感性しか持っていないのかも? 90年代の日本などで起こったインドや東南アジア圏における夢を叶えたり日々を健康に生きる気功術などがこれからの来たるべきアジア圏が産業をリードする時代においては全世界規模で必要になっていく新しくてかつとても古いミームとなるべきなような感じがする。
これからはどんどん一人あたりの平均寿命も延びていって年齢による病気疾患で病院の受診率も先進国もアジア圏も右肩上がりなのだから年間30兆461億円もかかる日本の国民健康保険の国債発行による借金の積み増しを少しでも減らすためにも健康をカイロプラクティックや整体などの向こう側の技術に頼ることも必要になってくると思う。現代人は国や民間単位で物事を考えられる人間がいなくて「親の意見は絶対だ★!!!」と言って時として神の怒りを信者に与える(家族の秘密は誰にも漏らすなよ──)と、
恐怖の思念波を送り続けるキチガイミノタウロス……=どこにも寛げる空間のない狂信的なrealistを一呼吸おいて辺りを見渡すとそんな全く人間的出ない人間が大手を振って答えのない世界をリードする怖い時代になっていた言うことになるね。私たちは人生の責任を全部お金で解決するようになって子供が漏らす世の中の疑問や若者が感じるべき生きている実感にどんどん蓋をして呼吸が出来ないようにしていたんだね。私たち現代人は強くてたくましい筋肉を持った場合によっては狂って飼育している人間も○す牡牛=ミノタウロスをつまり社会のシステムを大事にしていたことになるね。筋肉=資産よりも♡=生命の方が断然大事だよね。
交通反則金を全部精算するIdeaがレベル5による自動運転なんだね。実現したら速度違反はなくなるしわき見運転による交通事故も大幅に減らせるよね。インターネットは娯楽ではなくてこう言う実用的な技術において大いに利用開発されるべきだし地球の公転より遅い金星=文化芸術の公転速度では実人生や実生活における課題や労働に対して一年=365日=一生に対応できないしまともに対面できないよね。普段は温厚だったはずの復讐者としての神の怒り=両親の怒り、楽園を追われたイチジクの葉で身を隠したアダムとイブ……って金星の文化圏で生きた人間が太陽の実人生に対面することで起こった避けようのない悲劇だったのかもね。神話もゆっくりと柔らかい頭で紐解いてゆけば神の時間意識や謎について理由づけをすることも出来なくはないんだね」
と言うとマチコは「アイスが溶けちゃう♡」と言って溶けかけのバニラアイスをすくって食べた後柔らかく笑って「ケンゴの話の続きを聞かせて☆」と明るく微笑んだ。
ケンゴは再びメモを開き語り始めた。
「……今度は別の本の内容からネタを語っていくね☆」
……(続く♡)
なんか気持ち的には落ち着いてきました。
チャクラを鍛えたり站椿功をしたりしてゆっくり時間を使っています♡
まだ両親も元気なようだし二人とも勤務歴はあるので
自分の心配は杞憂でした(〃ゥ〃)ノシ∠シンパイシスギタ♡
これからは前よりも落ち着いて書いていけそうです♡
皆さんのチャクラを練ったり機構を鍛えると家族や周りの人との
関係を良好に出来ますよ☆(´・ウ・`)∠ウワーイ☆♪
では☆♪