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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
97/385

第七十九話 「ジャックその場から離れろ!!!」

ホワイトバックとの戦闘開始!

「お!解体が終わったようだな。」

 俺は解体後のドロップアイテムを回収する。今回も厚い皮4枚、牙2本、肉が4袋が手に入った。厚い皮と牙をエクストラポケットに入れる。

「エクストラポケットも大分いっぱいになってきたな。」

「そうすか。3体目入りそうすか。」

 ジャックは肉を埋める穴を掘ってくれている。

「少し押し込めばどうにか入るだろう。」

 俺も穴掘りを手伝う。ちなみにスコップなどは持ってないので素手で穴を掘っている。この穴掘り地味に大変な作業で時間もかかる。

(次からはスコップも用意した方がいいな。帰ったら蔵で探してみよう。)


「ふう。これくらいでいいか。」

 10から15分かけてやっと肉を埋める用の穴を掘り終えた。

「よいしょっと、これで最後っす。」

 ジャックが肉の入った袋を穴の中に投げ入れる。

「さて、次が最後の3体目だな。」

「うす。直ぐに見つかるといいんすけどね。」

「それは運しだいだな。」

 俺は出来るだけ樹高が高く、登りやすそうな木を探す。

 少し離れた所に良さそうな木を見つけた。

(この木が良さそうだな。)

「じゃあ、お願いするっす。」

「おう。」

 俺は2本の木をジグザグに移動しながら、登っていく。

(さて、単体のレッドボアは近くにいるかな。)


 数分後

「どうだったすか。」

 木から降りてきた俺にジャックが聞く。

「ああ、西に約1㎞の地点で単体のレッドボアを見つけた。」

「よし、今日はすごい順調すね。」

「そうだな。」

(順調すぎるくらいだ。ターゲットの捜索に時間を食う事も多いからな。まあ、たまにはこんな日もあっていいか。)


12月10日 11:55

 俺達は目標のレッドボアの後方50mまで近づいていた。茂みから見たレッドボアは横たわっている。食事を終えて寝ているのだろう。

「寝てるっすね。今ならふいうちででかい1撃を決められそうっす。」

 初めての大型魔物の討伐クエストをもうすぐ終えれる事にジャックは嬉しそうに興奮していた。

「ああ、だが、気を抜くなよ。相手は大型の魔物だ。目覚めの1発なんてつまらないものは食らうなよ。」

 こうは言っているが俺もジャックと同じ気持ちで、かなりテンションが上がっている。

「うす。じゃあ作戦通りに。」

 ジャックはゆっくりとレッドボアに近づいていき、俺の方は作戦通りレッドボアから少しずつ離れる。

(これで最後の1体か。なんか少し寂しさもあるな。)

 俺は移動しながらレッドボアの位置を再度確認する。

モソゴソ

(!レッドボアが起きた!)

 寝ているはずのレッドボアが大きく動いた。最初は単に寝返りをしたと思った。だが、動いたレッドボアの背後から微かに見えたのはもう1体の大型魔物の姿だった。忘れるはずもない俺がセロに転移して最初に見た魔物。俺にトラウマを植え付けた魔物。大熊ホワイトバックだ。

「ジャックその場から離れろ!!!」

今日3話目です。次話が今月最後の話になります。

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