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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
95/386

第七十八話 「このまま3体目も討伐するっす。」

1か月ぶりに投稿します。

12月10日 10:15

 1体目のレッドボアを倒した俺達は続いて2体目の捜索に動いていた。ちなみに倒したレッドボアからのドロップアイテムは厚い皮が4枚、牙が2本、肉が4袋だった。厚い皮と牙は何かしらに使えるかもしれないので取っておくことにする。もしかしたら、装備や武器を作る時に使うかもしれないので、今度おやっさんに聞こうと思う。肉は毒矢を使った為、残念ながら食べる事は出来ない。ジャックは残念そうにドロップした肉を見つめていた。厚い皮と牙はエクストラポケットに入れ、毒入りの肉は土を掘って作った穴に埋めた。魔物に掘り返されるかもしれないが毒入りと分かれば喰う事は無いだろう。


「ヒロシ、どうすか?」

 下からジャックの声が聞こえる。

「うーん。お!北東に発見。」

 俺は先ほどと同じく木に登り単体のレッドボアを探している。

「北東っすか。」

「ああ、…この辺かな。」

 俺は返答しながらスルスルと木から降り、目印を付けた地図をジャックに渡す。

「ちょっと最深部に近くなってきたっすね。」

「でもまだギリギリ中部エリアの中だ。慎重に行けば大丈夫だろう。」

 

12月10日 10:48

「!ブフォ。」

 突進してきたレッドボアの額に毒矢を放つ。レッドボアは俺の横を通り過ぎ、少し離れた所で倒れた。

「ふう。前回より少し時間かかったな。ジャック大丈夫か?」

 レッドボアが倒れた事を確認してから、ジャックの方へ向かう。

「うす。大丈夫す。」

 そう言ったジャックの体は擦過傷だらけだった。

(やっぱり、ジャックの防具の新調が最優先だな。)

 俺達はレッドボアの解体を待ちながら、休憩する。

「ほら、ジャック。」

 俺は以前チナエ草から抽出した回復液(小)が入った瓶をジャックの方へ投げる。

「うわ、何すかこれ。」

 ジャックは受け取った瓶を見つめながら聞いた。

「チナエ草から抽出した回復液だ。かすり傷程度だったら治る。前に自分で試したから効果は保証する。」

 ちょっとした切り傷やかすり傷程度なら回復液(小)でも十分役に立った。

「ありがとうっす。」

「いやー。今日は思ったより順調っすね。」

 ジャックは患部に回復液(小)を塗っている。

「そうだな。俺も予想以上にうまくいってると思う。」

「このまま3体目も討伐するっす。」

 確かに今日は1体目、2体目と順調に討伐出来ている。当初の緊張はもうなく、少し余裕すら出てきた。

 今思えば、俺達は油断していたのだろう。俺達は気づけていなかったのだ、いや知らなかったのだ自然はいつでも猛威を振るえる事に。

 今の俺達には知る由もなかった。1時間後に地獄が待ち受けていることに。 

遅れてすみません。次話は外伝になります。

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