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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
93/386

第七十六話 「了解っす。」 

今日2作目です。

12月10日 8:00

「おはよう、ジャック。」

 俺は俺達の待ち合わせでおなじみの南門でジャックと集合した。

「おはようっす。」

 ジャックは眠そうに欠伸をしていた。

「昨日はあまり眠れなかったのか?」

 俺達は話しながら南門の列に並ぶ。今日はいつもより列が出来ていた。

「昨日はなかなか寝付けなかったす。ヒロシはどうっすか。」

 ジャックも俺と同様寝付けが悪かったらしい。

「俺もだよ。でもな寝付けない夜は温かい飲み物がいいぞ。昨日エイラさんに入れてもらったホットミルク飲んだらぐっすりだ。」

「ホットミルクすか。今度試してみるっす。」

 そんなこんな話してるうちに俺達の番になった。

「次の方。お!君達か。」

 門番をしていたのは顔見知りの衛兵、ヴォルスさんだった。

「おはようございます。」

 俺とジャックは冒険者カードを出す。

「おはよう。今日もクエストかい。」

 ヴォルスさんは俺達の冒険者カードを確認し、俺達に返した。

「はい。」

「気を付けるんだぞ。」

「うす。」


12月10日 9:00

ベーテの森 入り口付近

「よし、頑張りますか。」

「うす。」

 俺は早速エクストラポケットから毒を取り出す。

 矢に毒を塗る方法は布に毒を染み込ませ、矢に塗る。手に着かないように手袋を装着、毒が染み込んだ布を慎重に矢の矢じり部分に満遍なく丁寧に塗っていく。この間ジャックには周囲を警戒してもらっている。

「よし、塗り終わったぞ。」

 鋼鉄の矢10本全てに毒を塗った。

「それじゃあ、奥に行くっす。」

(ジャックもしかして緊張してる?)

 いつもよりジャックの動きが硬い気がする。俺はジャックの背中を思いっきり叩いた。

バシ

「っ痛。何すんすか。」

「ハハハ、お前の動きが硬い様に見えたからな。どうだ少しは緊張取れたか?」

「緊張なんか、驚きと痛みでどっか飛んで行ったす。」

 ジャックは背中をさすりながら言った。

 俺達はどんどんベーテの森の奥に入っていく。目標のレッドボアは中部付近でしか見かけない。

「そろそろか。ちょっと登って探してくるわ。」

 俺は脚力(Lv 2)で出来る様になった壁登りを応用し、木を登っていく。

「お願いするっす。」

「っよっと。」

 この1か月間で木登りもかなり慣れた。

(さてと、ターゲットのレッドボアは見つかるかな。)

 視力(Lv Max)と千里眼を駆使し、レッドボアを探す。数分後単体のレッドボアをすんなりと見つける。地図に目印を付ける。

 俺はするすると木から降りる。

「どうっすか。」

「見つかったぜ。方向はこっちだ。」

 

 北に数百メートル移動し、茂みからレッドボアを観察する。目の前にするとかなりの大きさだ、臭いもなかなかだ。茶色の毛皮に赤い瞳、口の両端から50㎝はある牙が2本伸びている。3mの巨獣はキノコをむしゃむしゃ食べている。

「ジャック、手筈通り行くぞ。」

「了解っす。」 

10月末は忙しくなりそうなので、今日は3話投稿します。

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