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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
84/385

第六十七話 「え!ヒロシ、スキル持ちなんすか。」

ついに遠距離攻撃手段ゲット。

12月7日 9:30

ベーテの森

「ジャック!そっち行ったぞ。」

 俺はジャックの方へホーンラビットを誘い込む。

「任せるっす。」

 ジャックがホーンラビットを捕まえ片手直剣で仕留めた。

「ふう、これで最後か。」

「解体で角が出たらすけど。」

 解体しても目標の素材がドロップしない事もある。ここら辺は運次第なのだろう。

(こういう所はゲーム感覚だよな。運を上げるアビリティとかもあるのかな。時間があったら探してみるか。)

 ドロップ数が少ないのはレア素材って事でいいと思う。


 今日は思いのほかスムーズにクエストを終えることができた。

「まだ帰るにしては早い時間っすね。いつも通りアビリティ練習でもするっすか?」

 こういう時は各々のアビリティを練習する事にしていた。

「いや、今日はちょっと相談したい事があるんだ。」

「相談すか。」

「フォーメーションについてだ。」

「ああ、昨日言ってた、あれすか。」

 俺はジャックにレッドボアと戦う時の注意事項を話した。

「とりあえず、突進は絶対に避ける事。それと群れではなくはぐれ個体を狙う。最後に、怒ると動きが早くなるから注意な。」

 俺達は魔物図鑑Ⅰを読みながら、作戦を考える。

「やっぱり、ヒロシのダガーのリーチじゃあとっさに避けるの難しいと思うっす。」

「ああ、俺もそう思う。だから決めたよ。」

「決めたって何をすか。」

「遠距離攻撃を使う。」

「でも、ヒロシの職業って忍者すよね。遠距離武器というとクナイや手裏剣とかすか。」

 ジャックは手裏剣を投げる真似をしながら話す。

「それじゃあ、投げナイフとそう変わらん。俺が言っているのはもっと距離がある攻撃手段だ。」

 セロで遠距離攻撃は大きく分けて2種類ある。1つは魔法による攻撃。そしてもう1つは弓による物理的な攻撃だ。俺はスキル変り者(ストレンジャー)のおかげで、職業関係なくアビリティを習得できる。悩んだ末俺が選んだのは弓だ。異世界に転移した身として魔法はすごい魅力的に思えた。だけど、魔法攻撃は自身の魔素や家系も関わるらしい。弓の方がまだ確実性がある。練習とレベルを上げれば、だんだん様になると思う。

「ステータス。」

 俺はステータスを開き、アビリティ一覧から弓術を選んだ。

「よし、これで完了だ。」

 俺は習得したアビリティ欄に弓術がある事を確認してステータスを閉じる。

「何がすか?」

 俺のステータスが見えないジャックは何が起こったのかキョトンとしている。ちなみに自分のステータス画面は他の人には見えない。のぞき見などのアビリティやスキルが無いわけではないだろうが、そういった能力を持っている人は稀だろう。

「ジャック、これからお前に俺のスキルを説明する。」

「え!ヒロシ、スキル持ちなんすか。」

 ジャックはまず俺がスキルを持っている事に驚く。

後々魔法も使用することになります。

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