第三話 「ガハ」
遅れて申し訳ありません。
茂みから出てきたのは1人の男性と2人の女性だった。熊ではなくてほっと一安心する。3人ともこちらに近づてくる。眼鏡がないので顔はよくわからなかったが、男性の方は左手に弓を持ち、腰にウエストバックらしきカバンがある。さらに背中に矢筒となぜかウクレレも背負っていた。身長はおっさんより少し低く180㎝くらいで、服装はどこかの民族衣装みたいなゲームのRPGの吟遊詩人みたいな服装だった。
女性の片方はこれまた魔女みたいな服装、黒のとんがりぼうしに黒のローブをまとっていた。身長は165㎝くらいで、右手に杖を持っていた。こっちも腰にウエストバックがあった。
もう1人の方は、和服姿で腰に日本刀を腰に差していた。身長も170㎝くらいだ。こちらもほかの2人同様ウエストバックみたいなものを腰にかけている。
3人ともどんどんこちらに近づいてくる。
「Dijybdttk?Kvn」
弓の男がおっさんに声をかけた。声色は渋谷辺りでナンパでもしてそうな軽い感じの若者だ。
「Aa、Nntmni」
おっさんが何か言う。相変わらず何を言ってるか分からない。
「D、knht,dr?」
今度は魔女っぽい人が俺を指さして何かを言った。なかなかの美声だった。
(くそ、眼鏡をちゃんとつけてくるんだった)
「Wkrn.Hwitbkknoswrtit.」
今度はおっさんが何かを言った。俺の事を説明しているようだ。
「Su.Antnmeh?WtshMyoy.」
魔女っぽい人が話しかけてきた。
(やべー。なんて言ったんだ。)
「えっと、その…」
何を言っているのか分からないため、しどろもどろになる。
「Duyr、ktbgtujniyunnd.」
おっさんが魔女っぽい人に何かを言った。
「Ktbgtujnidstt!Dusrny.」
魔女っぽい人が驚いた。
「…Hgstirknmnkmsrni.」
和服の女剣士がやっと何か言った。声的に若い感じがした。
「Ktbgtujninntn.Kitdusrtmrnnd,Kvn?」
今度は弓の男がおっさんに何か言った。
「U-n.」
おっさんが腕を組んで悩み始めた。
「う!」
そして、突然おっさんが俺の腹に一発殴ってきた。
「ガハ」
俺は突然の一撃の痛さでその場に倒れ伏した。
(やばい。これからどうなるんだ…)
気が遠くなっていく。おっさん達が何か言っているが、俺はそのまま気を失った。
編集点 戦闘に邪魔にならないカバンの方がいいと思い、ショルダーバックを腰につけるウエストバックにしました。