第五十八話 (なんかチナエ草に向かって調合を唱えたら、チナエ草が消えて代わりに緑色の液体が出てきた。鑑定したら回復液(小)だった。多分ポーションの材料の1つだと思う。)
久々にせりふなし回。
12月5日 21:00
レベルを上げたアビリティは索敵、鑑定、短刀の3つ。そして、新たに投擲と調合を習得した。
レベルが上がった事によりステータスに書かれている説明も少し変わった。
索敵(Lv 2):隠れている魔物の発見率が高くなる。アビリティの効果範囲増加(中)。
鑑定(Lv 2):取得した素材を判定する。
短刀(Lv 2):武器アビリティ。短刀装備時の攻撃力増加。
索敵の発見率が高くなったのはこの1か月間ですごく実感があった。この1か月、ホーンラビットや小型の魔物を以前より見つけやすくなっている。多分ホーンラビットなどの草食系魔物は気配遮断系のアビリティを持っている個体がいるのではないだろうか。しかし、レベルを上げた事により以前は気付けなかった魔物も見つかるようになった。そして効果範囲も少し増えてるらしい。
短刀の装備時攻撃力増加には結構助けられている。攻撃力が上がると単純に戦闘が楽になる。前に戦ったブラックウルフも今では2回くらいダガーで刺せば倒せるようになった。
(急所に当てれば1回で済けど。)
以前に話したキレや動きがよくなるのも最近少し分かってきた。あれはゲームで言う補正なのではないかと思う。戦闘経験が乏しい俺はたまにでたらめな動きをする事もある。そんな時、自然に動きが補正されている気がする。自然に体が正当な動きに改善されている。別に補正されているからと言っても操られているわけではない。気持ち悪い感じもしない、むしろ動きがより洗礼されているので助かる。
唯一鑑定だけ説明が変わっていないが、これは使用したときに変化が分かった。以前より鑑定した物の情報が少し詳細になっていた。
新たに手に入れたアビリティ投擲と調合。投擲は単純に中距離からの攻撃が欲しかったので習得した。だが、習得したのはいいがこれが全然当たらない。毎日練習しているが一向にうまくなっていない。今では牽制で投げている感じだ。レベルを上げるか、命中率が上がるアビリティを習得しないと駄目のようだ。
もう1つの調合は自身のスキル想像力と相性がいいと思ったので習得した。調合は持っている素材を使って薬剤を作るアビリティだ。想像力は作り方と材料が揃っていれば瞬時に完成品を作れるスキルなので、薬の作り方さえ学べれば自分でポーションなどを作れる。作り方は今度、薬屋ボン・サンスのジルさんに教わろうと思っている。今調合で作れるのは回復液(小)と微毒だけだ。回復液(小)はチナエ草から採取した。
(なんかチナエ草に向かって調合を唱えたら、チナエ草が消えて代わりに緑色の液体が出てきた。鑑定したら回復液(小)だった。多分ポーションの材料の1つだと思う。)
微毒も毒キノコから採取した。名前の通り微弱な毒性を持っている。どこかで使えるかもしれないのでビンに保管している。いざとなったらこれを敵に投げる事も出来る。
説明は普通だった。
投擲:投擲武器の遠投時の攻撃力が少し上がる。
調合:薬生成アビリティの1つ。素材から液体を抽出する事が可能。
戦闘はもう少し後になりそうです。