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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ジャック・ビーンとコンビ編
57/385

第四十四話 「まじっすか。俺と2つしか違わない。」

遅くなり申し分けございません。

11月3日 8:00

ベーテの森 入り口付近

 ベーテの森に着いた俺達は昨日と同じくホーンラビットの住処を探す。最近よく来るこのベーテの森、俺が思ったより随分広いようだ。広さは約10万平方メートルで、これは東京ドーム2個分くらいの広さらしい。ベーテの森の広さを知ったきっかけは地図だ。ギルドでは冒険者に必要な道具も数多く揃えられている。その中に地図も存在する。冒険者が行くことが多い地域周辺の地図は高値で売られていた。これらのほとんどが上級冒険者の手書きを、読みやすく編集、複写した物だ。どこの世界も情報は金になる。これからのために俺たちもベーテの森の地図を買おうと思ったが、詳細な情報が記入されている物はそれなりな値段がした。俺達が買えたのは1番安い基本情報しか載ってない地図だった。それでも銀貨2枚した。それで分かったのは地形と広さくらいだ。この地図にこれから自分達で情報を記入していって自分用の地図を作る。アビリティには自動で地図を描くものもあるらしい。そのアビリティを習得するまでは地道に地図に書いていくしかない。

「ヒロシ見つけたっす。」

 前方を歩いていたジャックがホーンラビットを見つけたらしい。

 俺は地図にウサギのマークを記入して、ジャックに近づいた。


11月3日 11:00

「ふー。これで最後っすね。」

 ジャックは解体を終えて、出てきたホーンラビットの角を拾って言った。

 どうにか昼前に終えることができた。やはり昨日より動けている実感がある。脚力を上げて良かった。

「昨日よりずいぶんと動き良くなったすね。」

 ジャックも驚いていた。

「分かる?昨日レベル上がったからアビリティの脚力を強化したんだよね。」

 俺はさらっと説明する。

「レベルが上がったんすか。ちなみにヒロシのレベルはいくつっすか?あ、これ詮索になるかもっす。やっぱ言わなくていいっす。」

 以前ケビンさん達にも注意されたことだが冒険者にとって自身の情報は大切な物だ。冒険者同士の詮索はご法度と暗黙の了解になっている。ジャックはそれに気付いて聞くのを止めたのだろうが、俺はもうジャックの事を信用しているので、レベルくらい話してもいい。

「別にレベルくらいいいよ。昨日で14になった。」

 俺は気にせず話した。

「14!ヒロシ本当に冒険者なり立てっすか?」

 ジャックは俺の答えに少し驚く。

「ああ、そうだけど。」

「まじっすか。俺と2つしか違わない。」

 それからしばらくジャックは落ち込んでいた。 

今日は2話投稿します。

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