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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ジャック・ビーンとコンビ編
55/386

第四十二話 「いいんですか。ありがとうございます。」

6万文字突破。

11月2日 13:00

「ふー。ようやく集まったすね。」

「ちょっと時間かかったけどな。」

 俺達は獲得した素材を見ながら感想を述べた。

「これからどうする?」

「ブィンドに帰って昼飯食べながら打ち上げするのはどうすっか。」

「いいな。」

 俺達はブィンドに戻る事にした。

(今日は十分収穫があったしな。)

 ブィンドに戻りギルドで報酬を受け取る。報酬はもちろん山分けにした。素材も同様に分けた。皮は5枚ずつに分けれたが、肉は5袋なので分けれなかった。

「どうする、売るか?」

 俺は肉を売ってそのお金を折半にする事を提案する。

「いや、ちょっと俺に考えがあるんで一旦預けてもらってもいいすか。」

「ああ、別にいいぞ。」

 俺はジャックに肉を預ける。


 俺達は打ち上げ場所のマザーステイストに向かった。

(もう外食する時はほとんどここになってきたな。)

カランカラン

「いらっしゃいませ。あらジャックとヒロシさん。おかえり。」

 ウェイトレスのサキさんに席まで案内された。昼過ぎもあってか客は数人しかいなかった。

「おかみさん、これでなんか作ってくんないっすか。」

 ジャックは席に座る前におかみさんがいる厨房に向かって行った。

「ん、これは今日の収穫かい。わかったよ、良さそうなのを何品か作るよ。」

「ありがとうっす。」

 ジャックが席に戻ってくる。

「なんかあったのか?」

「後のお楽しみっす。」

 ジャックは笑顔でそう言った。

 それからは昼飯を食べながらクエストについて話し合った。反省点や次についての改善点などが主だ。ちなみに、ジャックと明日も一緒にクエストに行く約束をした。


ドン

 おかみさんが大なべをテーブルに置いた。

「あいよ、肉はシチューにしたよ。残ったのは串焼きにしといたよ。」

 おかみさんの隣でサキさんがトレーの上に置かれた皿をテーブルに並べる。皿には串焼きがある。

 おかみさんが鍋のふたを開けるとシチューのいい匂いがした。

「まさか、あの肉を?」

「うす、おかみさんに渡して料理してもらったす。」

 シチューはなかなかの量だ。2人分では絶対にない。

「おかみさん、ありがとうございます。」

 俺はおかみさんに礼を言った。素材を持ち込んで料理してくれるなんて普通のレストランではしてくれない。下宿しているジャックからの頼みだったから料理してくれたんだろう。

「いいってことさ。余ったらこの鍋貸してあげるから家に持って帰りな。」

「いいんですか!ありがとうございます。」

(持ち帰って、ファミリアの皆にも食べてもらおう。)

 おかみさんは手を振って厨房に帰っていく。

 ホーンラビット(ウサギ肉)は始めてだが、シチューも串焼きも美味しかった。シチューは2人では食べきれなくて半分くらい残った。俺はおかみさんの厚意に甘えて残ったシチューの半分をファミリアに持ち帰った。 

この章の最後は外伝が多くなりそうです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 6万文字突破おめでとうございます! ジャックとの初クエストもあり、これからの展開が気になりますね! これからジャックみたいな仲間も増えるのだろうか? 気になる!
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