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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
モモノスケ・キビとパーティー編
406/407

外伝68 ジャックと熊退治

今月第三話。

「ハアハア、クソが…ちょこまかと」

 ジャックはウルス・メタルナックルとの戦いで一度も盾と剣を抜いていない。ほとんど打撃のみで大熊のごとく巨漢なウルスを追い詰めていた。

「どうしたっすか。まだまだこれからっすよ」

 ジャックは手招きしてウルスを挑発する。ジャックもイザベラの猛攻を受けて体力的には限界であるがそれでもヘルムで顔を隠し余裕を装った。

「ガリガリ、舐めてんじゃねぇ」

 ウルスは腰にあるポケットから鉱物を取り出し口に含んだ。ウルスの体はみるみる銀色に変わっていく。

 ウルス・メタルナックルのスキル体如鉄石(メタルボディ)は鉱物を食べる事で自身の肉体の硬度を上げる強化系能力だ。このスキルによりウルスは接近戦で無類の強さを誇っていた。

 ウルスの大振りな攻撃のタイミングを見計らい、ジャックは腕を掴み一本背負いで地面に叩きつける。

 小柄なジャックが巨体のウルスが掴み、投げ飛ばす姿は周りからすると随分と異常な光景に映った。

「ガハ」

 戦闘から何度目かの投げにウルスが吐血する。

 この戦いの為ジャックは体力と腕力のレベルをマックスに上げて、新アビリティ体術を習得していた。武器を持たず、身一つでの戦闘時に補正がかかるアビリティ。レベルは低いがそれでも通用するのは意外性ということかもしれない。小柄なジャックの腕力を見くびっていたウルスからすると理解できない状況だろう。

「クソが…ありえねぇ。ハアハア、この俺様がこんな奴に」

「剣も盾も使わないっす。これは騎士の戦いじゃない、怒りに満ちた男の戦い方っす」

「ガリボリ」

 ウルスはさらに鉱石を食べ、肉体の硬度を上げていく。

「そんなもの!」

 ジャックの正拳突きがニヤリ顔のウルスの体に決まる。

「グハ!」

 ウルスは腹を抑え数歩下がって、膝が地につく。

ポタリポタリ

 ジャックの右腕から手甲の隙間から血が零れた。それでも、ジャックはウルスに近づいていく。

「自慢の硬化でも防ぎきれなかったすか」

 これまでの打撃でジャックの両手は複数骨折している。しかし。怒りと戦闘時の興奮によりアドレナリンが分泌され一時的に痛みを忘れていた。

「ひ、やめろ。来るな」

 ジャックは構わずウルスを掴み、炎の壁めがけて投げ飛ばした。

「ガア!!!」

 炎に悶え苦しみ地を転がるウルスの姿を見てジャックは静かに笑った。

 誰から見ても勝敗は明らか、奴隷狩りウルス隊は次々と武器を捨て投降を選んだ。

おそらく、二月投稿は三話のみになります。

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