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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
現実逃避からの異世界転移編
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第三十話 「ふー。」

次回戦闘回。うまく書けるか不安ですが頑張って書きます。

 早朝、俺は薬草採取クエストを受けるためにギルドに来ていた。昨日で朝は人が多いと分かったので早起きしてギルドに向かった。かなり早い時間と思っていたがその時間エイラさんはすでに起きていた。

(主婦並みに早い!)

 朝早くから皆のために朝食を作っていた。

(こんな早くから準備していたのか。どおりでおいしいわけだ。)

 俺が早朝から出るのを知るとエイラさんはサンドイッチをテキパキと作り持たせてくれた。

「クエスト中おなか減った時にでも食べてね。」

 笑顔でエイラさんはサンドイッチを入れた木箱を渡してくれた。

「ありがとうございます。」

「気を付けてね。」


 流石に早朝はそんなに人はいなかったので10分くらいでクエストは受けれた。

 違うクエストも受けてみたいが、俺が受けれるクエストは町中の清掃、ペット探し、後は下水道掃除だ。どれも、町中ばかりのクエストで外出のクエストは薬草採取くらいだ。

 

 そして1時間後、俺はベーテの森の入り口付近にいる。

(今日は昨日冒険者ノートで読んだチナエ草の群生地に行こうかな。)

 冒険者ノートに載っているチナエ草の群生地は何箇所かあったが、その中でベーテの森中なのは3か所だ。森の奥に1つと入り口付近に2つ。今日は入り口付近にあるが昨日行った所よりは少し奥にある群生地に向かう事にした。

(まあ大丈夫だろ。)

 案の定大したことはなくすんなりと目的地にたどり着けた。

(お!こっちの方がチナエ草が多そうだな。)

 まだ朝のせいか群生地には俺しかいなかった。俺はチナエ草をテキパキと採取していく。2時間くらい採取すると腹が減ってきた。木箱を開けてエイラさん手作りのサンドイッチを食べる。

「うまい。」

 クエスト中だが天気もいいし1人ピクニック気分だ。1人という言葉が妙に寂しい。

(やっぱ、早めにパーティーは組みたいよな。俺を含めて4人パーティーがいい。でも、俺みたいな初心者とは誰とも組みたくないだろうし。やめだやめ、そう言うのはもっと冒険者生活に慣れてから考えよう。きっとその頃にはランクが上がっているだろう。)

 気を取り直し俺は薬草採取を再開する。

(今日は目標40本だ。)


「ぎゃー。」

 薬草を採取してると誰かの悲鳴が聞こえた。

(なんだ。)

 悲鳴はそう遠くない所から聞こえる。俺は右手で腰に装備しているダガーの柄を握りながら悲鳴が聞こえた方へゆっくりと向かう。

ガギ、カン、ギ

 近づいていくとだんだん戦闘音らしき音が聞こえてきた。

「っくそ。」

 戦闘音に交じって男性の声も聞こえる。

 俺は茂みから少し頭を出して覗く。ちょっと木々が遮蔽物になるが俺には千里眼があるので透視した。

 少し離れた所にある獣道で騎士風の冒険者がブラックウルフ3匹に襲われている。

(このままじゃあ、あの冒険者直に囲まれるな。)

 現にブラックウルフ3匹は少しずつ間合いを狭めてきている。

 どうする、実戦はまだ経験した事がない。でも、このままこの人を放っておくわけにもいかない。周りに助けてくれそうな人もいない。

「ふー。」

 俺は深呼吸して覚悟を決めた。

ピクニックはやっぱりサンドイッチですよね。

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