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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
現実逃避からの異世界転移編
38/385

第二十八話 「ケビンを相手にするのはやばい。今日は他の奴にしよう。」

次回は説明回です。

 時刻は12時前、昼飯時だがついさっき朝ごはんを食べたのでそのままクエストへ向かう事にした。しかし、途中で腹が減る可能性もあるのでパン屋でパンを2つ買った。飲み物はファミリアを出る前に木製の水筒に水を入れている。

 昨日と同じく冒険者カードを南門にいる衛兵に見せブィンドを出た。

 

 1時間ほど歩きベーテの森に着く。少し小腹がすいたので近くにあったきりかぶに腰を下ろし買ったパンを食べた。そして、昨日と同じチナエ草の群生地に向かう。それから、俺は黙々と薬草を採取していった。採取作業が昨日より少し早くなった感じがする。チナエ草を見つけ鑑定して丁寧に採取、そしてリュックに入れる。単純な作業故に慣れると早い。

(まだ、2日目だが。)


「おい、そこの兄ちゃん何処で採取してんだぁ。」

 薬草を採取してると後ろから声がした。立ち上がり振り向くといかにもチンピラ風の冒険者が3人いた。

(ちっ、変なのに絡まれたな。どうしたものか。)

 数も実力もあっちが上。こういう場合は変に騒がず相手の要求を素直に聞いたほうがいい。と冷静に考えてはいるが足はガクブルしていた。元の世界でも喧嘩などはほとんどした経験がない。

「何黙ってんだよ、ここは俺たちの...」

「おい、ちょっと待てこいつはやばい。」

 俺の胸倉を掴もうとした剣士風チンピラA(リーゼント)を魔導士風チンピラB(角刈り)が止める。

「んだよ!」

「よく見ろあいつのアーマー。」

 こそこそ話しているが2人とも地声が大きいのかこちらに丸聞こえだ。チンピラB(角刈り)に言われ俺のアーマーをちらりと見るチンピラA(リーゼント)

「な!あの紋章って。」

「俺でも知ってるぞサンダーバードのだ。ケビン・スノーマンがやっている。」

 ここで黙ってたレンジャー風チンピラC(モヒカン)が会話に入った。

「狂騎士を相手にするのはやばい。今日は他の奴にしよう。」

 チンピラB(角刈り)が提案する。それにうなずく他2人。ちらりと俺の方を睨みチンピラ3人は去って行った。

(ふー、助かった。あのままだと有り金全部取られる所だった。)

 こういう事もあると思って持ち金は最小限にはしてあるが、取られるとやはり痛い。

(やっぱり、ケビンさんって有名なんだな。)

 それから、少し作業を続けたが先のチンピラ3人組が怖かったので早めに切り上げブィンドに戻った。それでも、20本は採取する事ができた。


 ギルドに向かい採取した薬草を全て渡した。クエストは5本と書いてあったがこれは5本単位を意味するらしい。要は5本でクエスト1回になるから20本採取すればクエスト4回分の報酬がもらえる。これも、昨日の宴会の時に教えてもらった。報酬は鉄貨20枚になった。パン2つ分を抜くと鉄貨10枚の利益かな。

(1日働いて100円!冒険者業も楽じゃないな。もっと上のクエストを受けないと食っていけないな。)


 ファミリアに戻りラウラさん達と晩御飯を食べた。チンピラ達に絡まれた事は言わなかった。

(別に危害があったわけじゃないし。これ以上心配させたくない。)  

皆さん暑さには気を付けてください。

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