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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
現実逃避からの異世界転移編
32/386

第二十二話 「はい。チナエ草の採取です。」

投稿遅れてすみません。眼鏡はこの世界にもあります。値段は少し高い設定なので買う前にアビリティを上げたことになってます。

カランカラン

 俺は装備屋アナグラの向かいにある薬屋ボン・サンスに入った。ここも何回も来た事があるお店だ。主にお使いとして。

 ここには、ポーションと毒消しを買いに来た。ポーションは体力と傷を回復してくれる薬。RPGが好きな人にとってはなじみ深いアイテムの1つ。当然、冒険者にとっては必須アイテムの1つだ。毒消しも同じく重要アイテム。名前通り毒状態を消してくれる。この世界には体内に毒を持つ魔物が結構いる。そのためのアイテムが毒消しなのだが、この毒消し結構使い勝手がいい。毒消しがあれば大抵の魔物の毒は怖くない。これから向かう森にも毒を持つ魔物がいるので買いに来た。

(やっぱり、出来るだけ準備はしときたい。)

「いらっしゃい。あら、ヒロシ君。久しぶり。」

 アリエット・リシャールさんがカウンターで店番していた。アリエットさんは腰くらいまでの長髪の金髪を後ろで留めてエプロン姿で椅子に座っていた。整った顔立ちにエルフ特有の長耳が特徴的だ。この店はアリエットさんとジルさんの夫妻で経営している。2人ともエルフ族だ。薬屋ボン・サンスは装備屋アナグラと同じように両脇と中央に商品が置かれていた。店奥には隣の調合室につながるドアがある。ジルさんは普段そこで薬の調合をしている。

(多分今も奥で調合しているのかな。)

「お久しぶりですアリエットさん。」

 俺はカウンターに向かい挨拶をした。

「今日はおつかい?」

「いえ、実は今日冒険者になりました。今日はそのご報告とポーションと毒消しを買いに来ました。」

 俺は今日2回目の報告をした。

「まあ、おめでとう。ちょっと、あなたヒロシ君が冒険者になったわよ。」

 アリエットさんは奥にある調合室に届くほどの大きい声で言った。

ガチャ

 調合室に続くドアが開きジル・リシャールさんが出てきた。

「なんだって!」

 ジル・リシャールさんはこの店の店主だ。白衣を着て眼鏡をかけている。少し気弱そうな顔をしているが実はかなり有名な薬剤師らしい。この店にある薬は全てジルさんが調合したものだ。

「ヒロシ君おめでとう。」

 ジルさんは右手を出した。

「ありがとうございます。」

 俺も右手を出して握手する。

「そうか。ヒロシ君が冒険者になったか。」

「はい。それで、これからクエストでベーテの森に行くんです。その前にポーションと毒消しを買っておこうと思って。」

「ちょっと待っててね。今見繕うから。」

 アリエットさんがカウンターから出て商品を取りに行った。

「最初のクエストでベーテの森ってことは薬草採取かな。」

 ジルさんがクエストについて聞いてきた。

「はい。チナエ草の採取です。」

 このクエストの依頼者はジルさんだった。依頼書に名前が書かれてあった。その後、俺はアリエットさんが持ってきたポーションと毒消しを買って店を出た。値段は初回サービスをしてくれて銅貨3枚だ。袋にはポーションと毒消しが3本ずつ試験管に入ってた。

(半額になってる!ジルさん、アリエットさんありがとうございます。)

ブックマークありがとうございます。

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