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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
中級冒険者編
296/386

外伝50 怒気と殺気は紙一重

今月第四話。

ガッカッカン

 庭でジャックとエースさんが木剣を打ち合っている。

「ヒロシ君はいいのか良ければ私が相手するが」

「ケビンさん、…後で是非お願いします」

 俺が庭を眺めているとケビンさんが声をかけてきた。

「ケビンさん1つ聞いてもいいですか?」

「ん?なんだね?」

「実は…」

 俺はブィンド大洞窟で出会ったヴァンレンスとレイルの2人組冒険者について話した。気になったのはレイルとの戦闘時に見た赤い霧状のもの。

(あれはまるでアニメでよく出る気のようなものだった)

「ふむ、それはおそらく…」

「十中八九気功術だろうね」

 ケビンさんが説明する前に頭上から答えが返ってきた。

「ルイスさん!」

「ごめん、ケビン面白い話が聞こえてきたから」

「いや、ルイスが言った通りヒロシ君が出会ったそのシーフは気功術を習得していたのだろう」

(気功術…か。名前の通りなら気を扱うアビリティなんだろうが)

「なるほど中級で気功術を習得済みだとはな。戦闘狂(バトルジャンキー)静殺(サイレント)もやるな」

「それで気功術というのは…」

「ああ、気功術は特殊アビリティの1つだ。私も詳しくはないが主に体内にある気をコントロールするアビリティらしい」

 ケビンさんは紙に簡単なイラストを描いて説明してくれた。

(気をコントロール…か。レイルの場合気を両手に集中し攻撃力とリーチを上げたのだろう)

「ちなみにケビンさんは…」

「いや、残念ながら私もルイスも習得していない」

「ほとんどの特殊アビリティは習得するのに何かしらの条件が必要なんだ。気功術はそこらへんが難しいらしいな」

 あの攻撃力とリーチを伸ばせるのは戦闘面、特に近接戦闘ではかなり優秀なアビリティだな。俺はレイルとの一戦を思い出しながら考えていた。

「戦闘面ではかなり使える能力だろう。私はその気を見抜いたヒロシ君の眼力も素晴らしいと思うがね」

「確かに気って普通見えるものじゃないからな」

 あの時は視力を上げていて良かったって思える場面だったな。ケビンさんとルイスさんの話では普通の視力で気が見える場合その者はかなり気を練っているか気の量が尋常じゃないかいずれからしい。

「戦闘の達人達は持っていると仮定した方がいい。…庭が空いたようだヒロシ君」

是にて今年最後の投稿となります。

皆様来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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