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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
中級冒険者編
254/386

外伝43 休日の過ごし方は三者三様

今月第二話。

マザーステイスト 

「元気に育てよ~」

 ジャックはマザーステイストで育てている花に水やりをしていた。

趣味で始めたガーデニングに思いのほかはまってしまった。最初は花や小植物だけだったものが果物やハーブなどにも興味が出て、最近は空いた時間があると土いじりをしている。

 冒険で外にいる時はマザーステイストの皆に手入れを手伝ってもらっている。その代わり少量だがハーブや野菜などをおすそ分けしている。

 植物の世話をしている時間は他の事を考えずリラックスできて、リフレッシュする大切な時間だ。


カランカラン

薬屋 ボン・サンス

「いらっしゃいませ、あらドロシーちゃんじゃない」

「どうも、えっとアリエットさんでしたよね」

 この前ヒロシ達に紹介してもらった薬屋にドロシーは来ていた。

「そうよ。今日はどうしたの何か探し物?」

「はい、マジックポーションって置いてありますか」

「もちろんあるわよ。こっちの棚に…ドロシーちゃんは魔導士だものね」

 魔導士にとって魔素、MPを回復するマジックポーションは必需品だ。外で魔素が枯渇した場合、魔導士はほとんど何も出来なくなる。

「これとかおすすめよ」

「じゃあ、それを4本、いえ5本ください」

「はい、銅貨15枚になります」

 マジックポーションは素材が少し珍しいものを使われていることもあり一般のポーションより少し高い。

(これで準備は十分。今度は絶対うまくできる)


ブィンド 西にある住宅街、リタの実家

「おねえちゃん!」

 外出しようとしたら妹のデルに裾を掴まれた。

「デル寝てないとだめじゃない」

 デルを寝室まで連れていく。

「大丈夫今日は具合がいいの」

 そう言ったデルの顔色は確かにいつもより良かった。

「うん、でも薬は飲まなきゃだめよ」

「えー」

 わがままを言う妹にどうにか薬を飲ませ、寝かしつける。

(親がいない今、妹を助けられるのは僕しかいないんだ。デルのためにもっと稼がなきゃ。どんなことをしても)

「ねえ、おねえちゃん」

「どうしたの?」

「今回はいつまでいられるの?」

 不安がる妹の頭をなでて安心させる。

「そうね…2日はいられるわ」

 本当は別のパーティーに入るつもりだったが妹の不安げな顔を見てしまった。

(今日くらい良いよね。今度こそしっかりと稼げる。きっと大丈夫)


 休日の過ごし方は三者三様。そして、彼らは2回目のブィンド大洞窟攻略を迎えるであった。

休日はすごく大切ですよね。

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