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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
中級冒険者編
240/386

第百九十五話 「お久しぶりです、タナカさん」

今月第二話。

4月19日 7:00

ファミリア サンダーバード 食卓

「おはようございます」

「おはよう、ヒロシ。朝ごはん出来ているわよ」

 ダイニングキッチンの扉を開けると食卓でドロシーが朝ごはんを食べていた。

 確かに今日はジャックの騎士昇格儀式を見届けるためファミリアに集まる約束をしていた。しかし、たった一度訪れただけで自分の家みたいに寛げているとは思わなかった。

(ジャックの時もこんな事あったな)

「何してるの?早く食べて行かないと遅れるわよ」

「へいへい、分かっているよ」

 ちなみにジャックは直接教会に行くらしい。もうすでに騎士に昇格は決まっているがそれでも昨日の帰り際、少しそわそわしていた。

(ジャックにとって教会の騎士になるのは夢への第一歩だからな)


「騎士昇格の儀式って何するの?」

 教会への道すがらドロシーが聞いた。

「うーん、俺も詳しくは知らないんだよな。ただ、教会で儀式しないと騎士になれないんだと」

 セロには騎士以外にも下級職業と上級職業に分かれている職業が存在する。ただ、職業昇格に儀式を必要とするジョブは少ない。他のジョブだとレベルで上がるか師匠筋に認められるなどがあるらしい。

 ちなみに俺とドロシーは儀式を直接見ることはできない。教会関係者以外は儀式には参加できないらしく、俺とドロシーは外で待つことになる。

 どのみちジャックは儀式で教会にはいかなければいけないし、ついでにドロシーに教会内を案内しようと思っていた。


教会 ブィンド支部

「おはようっす、二人とも」

 教会の正門で礼服姿のジャックが待っていた。

「おはよう、ジャック。決まっているな」

「うす、おかみさんにせっかくの晴れの舞台だから服装くらいしっかりしたもの着なって言われて」

「ふーん、いいんじゃない馬子にも衣裳で」

 これがジャックの周りを一周してドロシーが出した感想だ。

「な!…その通りだから何も言えないっす」

「嘘よ、ちゃんと似合っているわ」

「ああ、大丈夫だ。かっこいいぜジャック」

 ジャックは白の礼服にストラと言われる青の帯を首から掛けている。

「そうっすか。…あ、そろそろ時間なんで行ってくるっす」

 教会の職員がジャックを呼ぶ声が聞こえた。

「俺達は教会内を適当に散歩しているから終わったら合流しよう」

「了解っす!」

「それじゃあ、俺達も行くか」

「ええ」

 俺とドロシーは教会の敷地内を適当に散策した。

「ここが礼拝堂で祈りの日にはかなりの人達がここに集まる」

「へー」

「お久しぶりです、タナカさん」

 礼拝堂には以前会ったシスターが居た。

イラストレーターに依頼してキャラクター書いてもらおうと画策中。

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