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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
中級冒険者編
232/386

第百八十七話 「ただいま」

今月第四話。

4月17日 13:00

「おー、そうかEランクから色変わるもんな」

 中級冒険者になったことで冒険者カードの色がブロンズ色から銀色に変わった。

 冒険者として成長した証みたいで嬉しい。

「うす」

 ジャックは少年のように自分の冒険者カードを見つめていた。

「まあ、あたしは初めからシルバー色だけど」

「そうっすね。でも、初心者には変わりないんすから」

「さて、…ついでに登録もしようと思っていたが混んでいるな」

 折角だし今、ドロシーのパーティー登録もしようと思ったがギルド内はかなり混み合っていた。

「うーん、登録は明日にした方がいいな」

(それに…)

「おい、あいつらが新人殺し(ルーキーキラー)を倒したらしいぜ」

「ああ、冬越し熊(フローズンベア)に続いてか」

 あちらこちらから注目されている。噂が広がるの速すぎるだろ。

 周りの奇妙な視線に耐えかねてドロシーは俺の後ろに隠れた。

(俺とジャックもまだ慣れないのだから。ドロシーにはきついかもしれない)

 俺達はギルドを出て、とりあえず広場に向かった。

「さて、これからどうする?」

「そうっすね、とりあえず俺はおかみさん達に報告するっす」

「そっか、夜はそっちで打ち上げだな」

 中級冒険者にもなったし賞金も貰った、今日はたらふく食うぞ。

「あたしは今夜の宿を探そうかな。おすすめの宿とか教えてくれると嬉しいのだけど」

 しまった。ドロシーの今晩の宿の事をすっかり忘れていた。

(この時間から見つかるか)

「ファミリアにまだ空き部屋あるし、とりあえず今日はそこを使わせてもらおう。ケビンさん達もきっと了承してくれる」

 宿屋がどうしてもいいなら明日から探せばいいし。ブィンドの案内もその時にすればいい。

「だめよ。まだファミリアの一員でもないし、それにあたしも冒険者よ。寝る場所くらい自分でどうにかするわ」

 ドロシーはそのまま俺達から離れて行く。

「ちょっと待つっす。うちの近くに格安の宿屋があるっす」

 ジャックはドロシーを追いかけ、ドロシーに見えない角度でこっちにグッドサインを送ってくれた。

(ドロシーはジャックに任せてよさそうだ。さて、俺もファミリアに戻るか)


ファミリア サンダーバード

ガチャ

「ただいま」

 俺はドアを開け、ファミリアに入った。

(あれ?誰もいないのかな。先に自室に物を置いてこよ)

ドロシーは少しマイペースですね。

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