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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
中級冒険者編
230/386

第百八十五話 「これで君達を呼んだ要件は以上だ。下に行って冒険者カードを貰ってくるといい」

今月第二話。

「ドロシー・セビュロスは高い魔力を持っており、実力はDランクに値すると言うのが試験官を務めたヴァローからの報告だ。ただし本人の意思を尊重し、なおかつ冒険初心者ということも踏まえてEランクにすることもできる」

「本当ですか!」

 ドロシーは先ほどと打って変わって目をキラキラしてベールさんを見つめた。

「あ、ああ。ただ、理由を聞かせてもらえないか」

「それは…」

 ドロシーはちらちらとこっちを見てきた。

(これは俺から話した方がいいな。しかし、ドロシーももう気にすることはないんだけどな。まさか、忘れているのか?)

「実は、ドロシーは俺達とパーティーを組む予定なんです。しかし、俺達がまだFランクだったのでDランクになってしまうとパーティーに入れないということを危惧していたと思います」

「ああ、なるほど。ただ、さっきヒロシとジャックはEランクに上がった。パーティーについては危惧することはないぞ」

 支部長が話した通りで俺とジャックはEランクに昇格した。ドロシーがDランクになったとしてもパーティーは問題なく組める。

「え、そうなの!」

「はあ~、やっぱり忘れていたか。この前教えただろう同じパーティーを組めるのはランク差一つまでだ」

「それでどうするっすか?試験通りDランクのままにするっすか」

 その場合、新米冒険者が一番高いランクのパーティーになってしまうがそれはそれで面白い。

「確かその場合は取れるクエストはパーティー内で一番高いランクが基準になるんですよね」

「そうだ。パーティーのランクは一番高い冒険者を基準とする」

 そうなったら受けられるクエストもCからEになる。

 しかし、これはドロシー自身が決める事だ。上がれる時に上がるのもいい判断だと思う。下級冒険者とは違い中級冒険者からはランクが上がりにくい。ポイントと実績両方を厳正に見極められ、実力がある者にしか昇格を許さない。

(EからDに上がるには少し時間が掛かるかもな)

「うーん。やっぱりヒロシ達と同じEランクでいいです。まだ冒険者の事もよく分かっていないし。ゆっくりランクを上げたいです」

「そうか、分かった。ではそう手配させとく」

「ありがとうございます」

「後はこれだな」

 そう言ってベールさんは二つの袋をテーブルに置いた。袋には金貨がどっさり入っていた。

新人殺し(ルーキーキラー)とその相棒巨体小鬼(ジャイアントゴブリン)はそれぞれEランクの賞金首だ。ウォンテッドクエストのリストにもある。そしてこれがその賞金だ」

(巨体小鬼にってなんか矛盾した二つ名だな)

 新人殺し(ルーキーキラー)巨体小鬼(ジャイアントゴブリン)の賞金は金貨十枚ずつだ。

「これで君達を呼んだ要件は以上だ。時間を取ったな。下に行って冒険者カードを受け取ってくるといい」

皆同じランクに収まりました。

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