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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
227/386

第百八十二話 「あたし絶対嫌だからね!」

今月3話目。

 スラっとしたモデル体型の白兎の獣人は黒のスーツに黒のスカートを身にまとっていた。髪は白の長髪、頭から伸びているウサギ特有の長耳は左耳だけ折れている。

「リザ君とははじめてだったか」

「はじめまして。支部長シモンの秘書、リザ・パークと申します。タナカ様のお噂はかねがね伺っております」

 眼鏡を直すしぐさとスーツ姿もあり仕事をバリバリこなすOLみたいだ。

 挨拶と共に手渡された名刺を受け取り、自分も軽く自己紹介をした。

「ファミリアサンダーバード所属の冒険者ヒロシ・タナカです。よろしくお願いいたします」

「さて、自己紹介も済んだことだし早速本題に移ろうか。今日ここに呼んだのは他でもない。君達が討伐したというゴブリンの集落についてだ」

 予想通り話は集落の事だった。ただし、話だけなら支部長室に通されたはずだ。倉庫に通したのは支部長室を汚してほしくないからだろう。

「先日、オズの森周辺の村々がゴブリン達から襲撃にあったという報告が上がった。さらに、ギルドスカルドラゴンのEランク冒険者パーティーもクエスト途中で消息不明になっている」

「はい、そのことで俺からも報告しようとしていたところです」

 俺はゴブリン集落討伐の件や周囲の村々、ポテサラ村をはじめ四つの村が襲われた事などを支部長に報告した。

「最後におそらく新人殺し(ルーキーキラー)も倒しました」

「…ふむ。ガハハハ、なるほどな。ゴブリン集落に話題の新人殺し(ルーキーキラー)までいたか。それでその新人殺し(ルーキーキラー)の死体は?」

「はい、こちらに出します」

 エクストラポケットからコブと巨体ゴブリンの遺体を取り出した。そして、Eランク冒険者の装備も一緒に床に並べた。

(よかった。他のゴブリンと一緒に解体しなくて)

 懸賞金や特殊な魔物は解体せずにギルドへ持って行き、報告した方がいい事はエースさん達に聞かされていた。

「リザ君」

「はい、すぐに確認作業に移らせます」

 パークさんは隣の仕切りから作業員達をを呼んで死体を指さして二、三点伝えると支部長のベールさんに何かを耳打ちした。

「うん、そうか。なら上の方がいいな」

「すまんなヒロシ。また場所を移していいか」

「え、あ、はい」

コンコン

「支部長、俺です。ライオネルです。冒険者二人を連れてきました。…ああ、わかったから。今はそう騒ぐな」

「あたし絶対嫌だからね!」

 何かわからないが扉の外が騒がしい。それにドロシーと微かにジャックの声も聞こえた。

新章始まりは新情報が増えるから少し大変。

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