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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
226/387

第百八十一話 「よく来てくれた。申し訳ないな、ヒロシ」

今月二話目。

 二十分ほど待ってやっとギルド職員のガイトさんが戻ってきた。

「大変お待たせして申し訳ございません。こちらレイジブルとレッドボアの報酬になります。お確かめください」

 報酬の銀貨六枚が入った袋を受け取った。

 当然遅れた理由がこれではない。ガイトさんは続けて

「続いてゴブリン集落討伐の件ですがこちらに関しまして、支部長からお話があるようでして。もし、お時間ございましたら、今から支部長の所まで案内させていただきますがご都合いかがでしょうか」

(ゴブリンの件か。もしかしなくても新人殺し(ルーキーキラー)についてだろうな。丁度いいこっちも報告することがあるし)

「了解しました。時間は大丈夫なのですが仲間のジャックともう一人魔導士が今冒険者登録を行っている途中でして、彼らも手続きが終わり次第案内してもらえますか?」

 簡単な冒険者登録だけならもう終わってもいい頃だが、ドロシーの場合少し時間が掛かるかもしれない。

「かしこまりました。登録が終わり次第お二方も案内させていただきます。では、こちらになります」

 ガイトさんの案内についていく。途中、冒険者登録のカウンターを通ったがジャックとドロシーの姿は無かった。

(やっぱり試験が必要だったか)

 てっきり支部長室に行くと思っていたがガイトさんは一度外に出て、ブィンド支部の隣にある倉庫のような建物に案内された。

 大型ドラゴン一頭が難なく搬入可能なシャーターの横にあるドアから建物に入った。

 建物内は少し区分けされていたが倉庫ではあるようだ。奥から大型魔物のにおいと時折鳴き声が聞こえる。

「あの、ここは?」

 俺は案内してくれているガイトさんに聞いた。

「ここはギルドの倉庫ですね。あと魔物の保管、解体の場所でもあります」

 クエストには特定の魔物を捕獲するクエストも存在する。希少な魔物の生態の調査目的がほとんどだ。

コンコン

「タナカ様をお連れしました」

「ああ、入ってくれ」

「では、私はこれで」

 ガイトさんはドアを開き、俺を部屋に通すと戻っていった。

 通された一角は倉庫内でも小さい方の空間だった。隅に包丁やのこぎりなどの解体用の道具が揃っている所を見ると本来は解体するための部屋のようだ。

「よく来てくれた。申し訳ないな、ヒロシ」

 部屋の中には支部長のベールさんともう一人。支部長の少し後ろに立っている白ウサギの獣人の綺麗な女性がいた。

今日は後二話投稿予定です。

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