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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
225/386

第百八十話 「はい、レッドボア、レイジブル討伐そしてゴブリン集落の討伐ですね。少々お待ちください」

第五章スタート。

4月17日 12:00

ブィンド

 マンチキン村を出てから二日、俺とジャック、ドロシーの三人はブィンドに到着した。

「ここがブィンド」

 門前の賑わいを前にドロシーは立ち尽くしていた。

「ドロシーはブィンド始めてだったか」

「ええ、花の仕入れ先は王都がほとんどだったから」

「そっか。だったら、ギルドの報告を終えたら町案内するよ」

 ついでにファミリアの皆にも紹介しよう。いや疲れているならまずは宿か。ラウラさん達にファミリアの空き部屋を使っていいか聞いてみてもいいかもしれない。

 これからの事を考えていたら、いつのまにか門の前に並んでいた列が進み俺達の番になっていた。

 俺とジャックは冒険者カードを取り出し、衛兵に渡した。ドロシーは俺達と異なりシャルル王国の国民カードを取り出した。

 国民カードは名前の通りその国の国民を証明するIDの一つである。自国はもちろん、他国に赴く際も使える身分証だ。

 ちなみに国民カードは生まれた時に国の役所に行けば貰える。冒険者カードを作る際もこの国民カードを提示する必要がある。

 俺の時は国民カードを持っていなかったのでケビンさんに身元保証人なってもらい、冒険者ギルド総括会から冒険者カードを発行してもらった。

(今思えばケビンさんが居なかったら俺は冒険者になる事さえできず、身分証もなくて詰んでいたかもしれない)

「まずは、ギルドに行ってクエストの報告をしよう。ドロシーの冒険者登録もやってしまおう」

「そうっすね。登録には少し時間がかかるかもしれないっすけど」

 それにドロシーの場合は単純な登録では終わらないだろうからな。


冒険者ギルド総括会 ブィンド支部

 昼時もありギルドは少し混んでいた。

「ジャックはドロシーの冒険者登録を手伝ってやってくれ。俺はクエストの報告を済ませとく」

「了解っす。ドロシー行くっすよ」

「え、ええ」

 初めての冒険者ギルド総括会にドロシーは目を輝かせていた。

「次の方どうぞ」

 二十分ほど待ってやっと自分の番になった。

「あ、はい。こちらの三つのクエストの報告です」

 制服の左胸にガイトと書かれた名札が貼られた真面目そうな職員が担当してくれた。

「はい、レッドボア、レイジブル討伐そしてゴブリン集落の討伐ですね。少々お待ちください」

 職員のガイトは席を外し奥に確認に向かった。三件同時だと確認作業に少し時間がかかるようだ。

討伐クエストの確認のほとんどは討伐した魔物のドロップアイテムの提示になる。たまにギルドの職員か冒険者に現地まで同行してもらい確認する事もあるそうだ。

(今回は結構時間が掛かっているな。ドロシー達の方はどうなっただろう)

 十分以上待っても職員は戻ってこなかった。

中級冒険者編、当然普通にはいかない。

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