第十二話 「よし、職業は忍者に決めた。」
今日は二話投稿します。
宴も終わり、シャワーを浴びた俺は自室のベットに寝そべっていた。皆からのアドバイスをもとにこれから職業を選ぼうと思う。職業は大きく分けて2つの種類がある、生産系と戦闘系だ。生産系とは何かを作る事に適している職業のことで、戦闘系は文字通り戦うことが得意な職業のものを指す。サンダーバードの皆はほとんどが戦闘系の職業についている。唯一違うなと思ったのはルイスさんの吟遊詩人だ。
「何でルイスさんは吟遊詩人を選んだんですか?」
俺は宴の席でルイスさんに聞いた。
「え!吟遊詩人ってなんかかっこいいしょ。」
ルイスさんは真剣な眼差しでこちらを見る。
俺はそれ以上深く聞けなかった。でも、その後ケビンさんが吟遊詩人は音楽専門の学校を卒業しないと選べない職業だという事とルイスさんの弓術はすごいって事をを教えてくれた。
(なんか、これから、ルイスさんを見る目が変わりそうだ。)
職業については満場一致で戦闘系の職業を選んだほうが良いと言われた。これは、クエストの大半が魔物討伐、盗賊、山賊退治、護衛や探索だからだ。もちろん、採取、探し物系のクエストもあるがそれも生産系より戦闘系の方が向いているそうだ。後は自分がなりたい職業を選ぶと良いと言われた。
とりあえず、ステータスを開き職業欄を見る。今、俺の職業は異邦人になっている。
(異邦人って職業なのか?てか、これ見られたら1発でアウトじゃん。)
職業欄を人差し指で押す。すると、ステータス画面みたいな透明な板がもう1つ出てきた。職業1覧って1番上に書かれている、その下には職種がずらりと縦一列に並んでいた。
(予想以上に多いな。うわー、これ1つずつ見ていくのかなり時間かかるぞ。)
そんな事を考えながら、指でスライドしていく。狩人、魔導士、騎士見習い、剣士、僧侶、吟遊詩人見習い、戦士、忍者、侍、鍛冶師、料理人、武器職人、拳闘士、薬剤師、盗賊、弓使い、アサシン、牧師、踊り子、農民など多種多様な職業があった。
選ぶのは戦闘系で決まっているが、それ以外はあまり考えていない。だが、身長169㎝、体重65㎏そして、筋肉は少しはついたが身体的にあまり丈夫ではなさそうな俺は前衛タイプの職業はあまり向いていないと思っている。
(選ぶなら早く動けるスピード重視の職業がいいなー。昔から足には少し自信がある。)
悩んだ末に選んだのが忍者だ。理由?そんなのかっこよさそうだから。
「よし、職業は忍者に決めた。」
つい興奮して独り言を言ってしまった。
(なんていうか、こういうザRPG、ファンタジー的なの嫌いじゃないんだよな。ちょっとワクワクする。)
職業忍者は最初から決めてました。