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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
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第百四十九話 「タナカ様、ビーン様、お待たせしてしまって申し訳ありません。私ここの支配人をしておりますタビと申します。代表の準備が出来ましたのでご案内させていただきます」

今月第一話。

「そんなんじゃあ中級に上がってもやっていけないすよ」

 ジャックの言う通り、こんな生半可な覚悟では中級に上がっても出来るクエストはたかが知れているだろう。中級冒険者に上がればクエストの難易度も上がるがもう1つ下級冒険者にはないクエストが増える。

 ウォンテッドクエスト、国や教会が指定した犯罪者を掴まえる類のものだ。犯罪者には魔物と同じく討伐ランクが指定されており、捕えた状態によって賞金がもらえる。生け捕りは賞金が高くなり、死体は依頼書に載ってある賞金が貰える。当然クエストによってはOnly Alive(生け捕り)のみと指定されるものもあるが、大概は|Dead or alive《生死問わず》のクエストが多い。

 それにそれ以外にも山賊、盗賊団討伐のようなクエストも多く、中級冒険者に上がれば否応でも亜人種やヒューマンと戦う事になる。

(こっちからそういったクエストを受けなくても、あっちから襲ってくることもあるからな。覚悟を決めるなら早い方がいいな)

「わかっているよ。俺も冒険者の端くれだ。受けたクエストは全力でやり遂げる」

「そうっすか。なら、信じるっす」

 そろそろ時間になったので俺達はマリナスさんがいるマリナス商店本店を訪ねに向かった。


4月10日 12:00

マリナス商店本店

 本店ともあってブィンドの支店とは作りが全然違っていた。ブィンド支店は2階建ての建物だったが、本店は5階建ての石造建築で各階はまるで日本にあるデパートのような造りになっている。

 俺達は1階にいた受付嬢にマリナスさんに会いに来たと伝えた。

「タナカ様とビーン様ですね。今代表に取り次ぎますので少々お待ちください」

「はい」


 数分後、俺とジャックが1階でウィンドウショッピングをしていると整った髭に黒いスーツ、白髪の中年男性が声をかけてきた。

「タナカ様、ビーン様、お待たせしてしまって申し訳ありません。私ここの支配人をしておりますタビと申します。代表の準備が出来ましたのでご案内させていただきます」

 細身の支配人、タビさんの案内についていき階段を上っていく。

(流石にエレベーターは無かったか)

やっと暖かくなってきた。

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