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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
176/385

外伝27 息が詰まって、凝らして、吐く

今月三話目。

4月7日 7:00

チュンチュン

 小鳥のさえずりで目を覚ます。

「うーん。フワァー」

 あまり眠れなかった。緊張しやすい自分が騎士試験当日緊張しないわけもなく、昨夜はあれこれ考えてしまった。装備は何度も手入れしたし学科試験の勉強もばっちり、準備は万全それなのに不安だ。1年前の事を思い出してしまう。親友のシグルドだけが受かり、自分は落ちてしまった。それから俺の夢はシグルドと同じ騎士団に入ることに変わった。あいつはどんどん先に行っている。こんなところで立ち止まっているわけにはいかない。


「よし、忘れ物はないすね」

 1階に降りていくと玄関前でヒロシが待っていた。

「よ!おはようジャック」

「ヒロシ!おはようっす。何で?」

「いや、今日はジャックの騎士試験だろ。ジャックと試験会場まで行くついでにシャルティアの教会見ておこうかなと思ってさ」

 ヒロシは少し照れながら話す。

「おい、ジャック君これ良かったら持っていってくれ」

 宿屋の主人ショーンさんが弁当箱を持たせてくれた。

「ありがとうございます!」

「試験頑張れよ」

 ショーンさんは俺の肩を軽く叩いて戻って行った。

「うす」

「忘れ物はないだろうな」

「大丈夫すよ。何度も確認したっす」

バン

 突然ヒロシが自分の背中を叩いてきた。

「うわ!何するんすか」

「大丈夫お前は十分強い!」

「!」

 痛みと相棒の1言で緊張はどこかへ行ってしまった。怖がる必要は何もない、今まで積み上げたものを引き出すだけだ。


4月7日 8:30

シャルティア 教会前

 教会には試験30分前に着いた。試験登録する時にも来たがやはり広いな。1言で表すならば荘厳華麗。流石シャルル王国王都の教会。そして、7聖騎士団の1つ聖盾騎士団の本拠地だ。

「それじゃあ行って来るっす」

「ああ、頑張って来いよ」

初の事に挑戦るつ時はどれだけ準備しても緊張するものです。

そして1度失敗したことに再挑戦する時も気をってしまう。

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