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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
173/385

外伝25 冒険者捕らえてみれば友となり

イリスとエリウッドの正体が明らかになりましたね。今後王女と英雄がどうヒロシ達の物語に関わるかを楽しみにしていてください。

 通りすがりの冒険者、ヒロシ・タナカと別れ、シャルル王国第2王女イリス・シャルルは実家でもあるシャルル城に足を向けた。

「それにしても貴族のお嬢様と従者のお忍びの買い物なんて設定をよくすぐに思いつきましたね」

 英雄エリウッド・レッカもイリス・シャルルと一緒に城の方へ歩を進めた。

「あら、あなたもうまく口裏を合わせたじゃない。常日頃英雄を演じているからかしら?」

「僕は今も昔も英雄ですよ」

 それにしてもあの冒険者は面白い男だったな。エリウッドは今日の出来事を思い返しながら考えていた。

(今まで出会ってきた大半の人間が自分を英雄もしくは…いや、やめておこう。今の自分はただの英雄なのだから)

 賊には恐れられ、平民からは憧れと称賛。近づいてきた貴族のほとんどが自分の力目当てだった。

 だれも自分をただのエリウッドとして接してくれなかった。しかし、今日出会ったヒロシはこれまでの誰とも違った。最初はぎこちなかったが、最後には本当に友の様に接してくれた。生まれて初めての接し方に困惑もしたがそれ以上に嬉しく思った。

「フフフ」

 隣にいるイリスがエリウッドの顔を見て笑っている。

「?」

「あなたのそんな顔初めて見たわ。それだけで今日はこれ以上にないほどの大収穫ね」


今年も“現物”を読んでいただきありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。


現物は自分が勝手に現実逃避からの異世界冒険物語の略語として読んでいる名称です。

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