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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ドロシー・セビュロスとトリオ編
165/386

第百三十七話 「確かめたい事も確かめたし、折角だ。ジャック久々に手合わせしねえか」

今月第二話。

4月3日 9:00

王都シャルティアから西にある森

「で、何でお前までいるんだよ、ジャック」

 昨日習得した魔法適性(全)を試すために朝早くから外出したのだが、何故かジャックもついて来た。

(別についてきてもいいけど。出来れば試し終えた後に伝えたかった)

「いやー。俺も勉強に飽きちゃって、ちょっと外出たかったんすよね」

 俺もジャックも当然完全装備だ。外に出れば何が起きるか分からないからな。

「で、ヒロシは何でここに来たんすか?」

「場所は関係ないよ。あまり人目につかず、少し暴れても大丈夫な所だったらな」

 俺は軽くストレッチしながら答える。

「?」

「もう教えてもいいかな。昨日新しいアビリティを覚えてな。今日はその練習に来たんだよ」

 ストレッチを終え、辺りを見回す。

(丁度いい的ないかな。そこらの木でいいか)

「新しいアビリティ?」

「ああ。少し離れてもらえるか。いまから見せるから」

 目を閉じ体内にある魔素を意識する。

(以前にラウラさんが魔法は想像力が大切だって言っていたな)

 魔法適性(全)は全ての属性に適性があることを示す。ただ、全てとはどこまでなのかはわからない。

 昨晩考えたがおそらく“全”は俺が知りえる属性の事だと思う。

(まあ、ここらは後々試していけばいいだろう)

 とりあえず、ありそうな属性を10個ほどイメージする。少しずつ体内にある魔素に変化が感じられる。

「よし」

 変化した魔素を体の周りに出すイメージで放出した。

 体の周りに10個のバレーボールくらいの球体が浮かんだ。それぞれ属性によって色や性質が違うようだ。体内にあった魔素が一気に減っていくのが感じられる。

「!」

 少し離れている所で口を開けているまぬけ顔のジャックが見えた。

 目の前の木に魔法を放つ。

ドガガッガガガガガ

 10個の球体が連続に当たり、木はぽっきりと折れた。

(威力はまあまあか。いろんな属性が使えるのはいいな)

 想像したのは炎、水、土、風、木、雷、氷、鉄、砂、音の10種類の属性。どれもアニメや漫画の世界ではありふれたものだ。

 この他の属性も扱えるはずだが、今はこの10個で十分だろう。魔法について調べていけば自ずと増えていくだろう。

「な、なんすか今の。魔法…すよね」

 少し経ってジャックが駆け寄る。

「ああ。昨日習得した」

「習得したって、まじすか」 

「確かめたい事も確かめたし、折角だ。ジャック久々に手合わせしねえか」 

ついに魔法発動しました。

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