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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
147/386

第百二十三話 「ああ、朝飯食い終わったら俺も参加させてもらうよ。」

今月第四話。

「それで、騎士試験はいつぐらいなんだ?」

 俺とジャックは春までの予定を組み始めた。春まで修行するのはいいが、ジャックの騎士試験の日程などが把握できていなければいつブィンドを発てばいいのかが分からない。

「そうっすね。大体4月の初めらへんに開かれることが多いっす。でも、まだ来年の騎士試験の詳細はまだ公表されてないっす。」

「そっか。とりあえず4月の初めと仮定して、今から数か月各々修行、3月中旬辺りに冬眠から覚めるタイラントサーペントを狩る。それからジャックの騎士試験が開かれる町に向かうって所か。」

 かなりあいまいな予定だが、試験の日程が分かれば又変更すればいい。

(それにブィンドで開かれたら移動しなくて済む。)

「そうっすね。クエストは今と同じでこなしていくんすよね。」

「まあな。少し数が減るかもしれないが、概ね変わらないだろ。」

 どうせ同じ町に住んでいる同士いつでも会える。何かあれば集まればいいしな。

「了解っす。」


1月15日 8:00

「うー。今日も寒いな。」

 早朝、窓を開けると一面白銀世界だった。

(12月までは日によって降ったり降らなかったりだったけど、1月入ってからは毎日のように降っているな。ケビンさん達の話じゃあ今年は振らなかった方でまだ温かい冬季らしい。これでも十分寒く感じるけどな。)

「フン、ッハ。」

「そうだ、腰を落として体重をかける。」

 下に降りると今日も庭でジャックがケビンさん、エースさんとキッドさんの3人に前衛の動きについて教わっていた。

「おはようございます。」

 俺は挨拶して水場に向かう。

(春までの予定を組んだ日からジャックは暇さえあれば壁役について教わりにファミリアに来ていた。)

「はあー!」

 白銀のフルプレートアーマーを着たジャックがケビンさんに突っ込んでいく。

 ちなみに今年に入って騎士試験の詳細な日程が告知された。日にちは4月7日、場所は色々あったが、ここから1番近いシャルル王国王都に決めた。残念ながら今年はブィンドでは開かれなかった。


「それじゃあ少し休憩しよう。」

「うす。」

「ふう。ヒロシおはようっす。」

 キッチンに入ってきたジャックが俺に気付く。

(さっきは集中していて気付いていなかったんだろうな。)

「おう、おはようジャック。おつかれ。」

 俺は水筒をジャックに投げる

「うす。ありがとうっす。」

パシ

 水筒をキャッチしてごくごくと飲むジャック。

「ぷは。どうっすかヒロシも練習に参加しないっすか。」

「ああ、朝飯食い終わったら俺も参加させてもらうよ。」

 ちなみにジャックはもう正式にファミリアサンダーバードの1員になった。ケビンさん達はブィンドに戻ってすぐにギルドに向かい、ファミリア登録の手続きをしてくれた。当然その日はジャックの歓迎会を開き、いつも通りの大騒ぎだった。 

ジャックの装備の話は次の外伝で描かれます。

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