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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
133/385

第百九話 「そうすね。前のより重たいから少し慣れが必要すけど、防御面は格段に上がった感じがするっす。」

今月7話目。

「ありがとうおやっさん。又来るよ。」

「ああ、気をつけてな。」

 俺達はおやっさんに礼を言って装備屋を出た。


「これからどうするんすか。」

「とりあえずギルドに向かおうと思ってる。手頃なクエスト見つけて装備を試そうぜ。」

「いいっすね。折角だからレッドボアとかどうすか?」

 新しい装備を身に着けて少しテンションが高くなっているジャック。

「やる気があるのはいいが、レッドボアを討伐するにはちょっと準備が足りない。今日はもう少し軽めのにしよう。」

 レッドボアを倒すために買った毒は冬越し熊(フローズンベア)戦で使い切った。

(新しい装備を試したいジャックの気持ちも分からなくはないが。今日は次に向けての下見もしたいしな。)


12月14日 9:30

冒険者ギルド総括会 ブィンド支部

 クエストボードに貼ってあるクエストの中で手頃なクエストを見つけた俺達は受付に向かった。今日は時間が悪かったのか長蛇の列が出来ていた。ちなみに見つけたのはブラックウルフ5体討伐のクエストだ。本当はもう2つ見つけようとも思ったが、今日の下見で考えが変わるかもしれないので取らない事にした。

 相変わらず周囲からは好奇な目で見られている。

(支部長室に行った時よりは大分ましにはなったがこの視線にはまだ慣れないな。)

「次の方どうぞ。」

「あ、はい。このクエストを受けたいんですけど。」

 クエストの依頼書を受付に渡す。

「はい、少々お待ちください。」

 少し待って受付が戻ってくる。

「はい。手続きはもう終わりました。ベーテの森の調査はすでに終えていますが、安全マージンをしっかりと取って冒険をしてください。ってタナカさんが1番分かっていますよね。一応ベーテの森近辺のクエストを受けた冒険者には全員に言うよう言われているので、すみません。」

 受付嬢は苦笑いしながら話した。調査の原因になった冬越し熊(フローズンベア)を倒した本人だからな。

「いえいえ、忠告ありがとうございます。今度はあまり無茶せずに帰ってきますよ。」

 俺もちょっとしたブラックジョークを言って笑顔で返した。冒険者になって2か月と少しギルドの受付の方々ともある程度仲良くなった。


12月14日 11:30

ベーテの森 中部

「グルルル。」

「ふん。」

 噛みついてくるブラックウルフの喉元をジャックの片手剣が突き刺さる。

 俺も新しい武器、チンクエディアを振るって残りのブラックウルフ2体を倒した。

(うん。この短刀の初戦だけど、大丈夫そうだな。)

 動きや切れ味などを試していたらあっという間にブラックウルフの群れを片付けていた。気が付いたら俺とジャックの足元には10体以上のブラックウルフが倒れていた。ちなみに今回ボスウルフは見当たらなかった。

「ジャック、装備はどんな感じだ?」

 俺達は倒した手分けしながらブラックウルフを解体していく。

「そうすね。前のより重たいから少し慣れが必要すけど、防御面は格段に上がった感じがするっす。」

 ジャックも装備の性能を確かめながら戦っていたようだ。 

気付いたら初投稿から3年経っている。これからもよろしくお願いします。

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