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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
132/385

外伝19 早起きは三文の徳

外伝は本編よりさらに軽い気持ちで読めるように書いたものです。たまにすごく重要な伏線もあるので読んでいただければ幸いです。

12月14日 6:00

ファミリア サンダーバード

「それでは、行くとするか。」

 ケビンは大型のマジックバックを取り、玄関に手をかける。

「ええ。皆まだ寝ているだろうから静かにね。」

 魔導士のミャオがケビンに続いて出ようとした。

「気をつけていってらっしゃい。」

 ミャオが後を振り向くとエイラが立っていた。

「ごめん、起こした?」

 吟遊詩人のルイスが申し訳なさそうに謝る。

「いえ、そろそろ朝ごはんを作る時間なので、それに皆を送りたかったし。」

「そうか、ありがとう。ついでに1つお願いしてもいいか。」

「はい?」

「ヒロシ君達にあまり無茶をしないようにと伝えてくれ。」

「フフフ。はい分かりました。」

 ケビンの優しいお願いに思わず笑ってしまうエイラ。

「それではいってくるよ。」


数時間後

シャルル王国 ブィンドから西へ数キロにある高原

 ケビン達パーティー、ライオンハートは高原で休息を取っていた。

「それにしても、ファミリア結束から約5年、ようやく10人か。」

 ルイスは干し肉を嚙みながら感慨深く話す。

「そうね。でも、直ぐにはギルドに変えないんでしょ?」

 ミャオもルイスに同意した。

「ああ、今はまだファミリアのままでいいだろう。ギルドにするとブィンドから出なければいけないからな。次の拠点が見つかるまではこのままにしようと思う。」

 冒険者ギルド総括会のルールで1つの町や村を本拠地に出来るギルドは1つと決められている。もし、今ファミリアサンダーバードがギルドに変えたら、ブィンド以外のどこかで本拠地を見つけなければいけなくなる。

「そう急く必要もないだろう。ヒロシ君達が中級冒険者になるまではファミリアのままで良かろう。」

 周囲を警戒しながら侍のリシンが口を挟んだ。

「ああ、彼らがもう少し成長するまでは今のままで行こう。…よし休息は終わり、旅を続けるぞ。目的地までもうすぐだ。」

いずれはギルドになるかもしれない。

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