表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
127/385

第百五話 「おふぁようございます。」

今月1話目。次話は明日以降投稿します。

 12月12日 18:00

飯屋 マザーステイスト

 マザーステイストの宴に集まったのはファミリアサンダーバードの皆とマザーステイストで働いている従業員達だ。

「それでは代表して私ケビンが乾杯の音頭を取らせていただきます。フローズンベア討伐とヒロシ君、ジャック君の両名の回復を祝して、乾杯!」

『乾杯』

 ケビンさんの乾杯の音頭と共に一斉に各々が手に持っているグラスやコップを掲げる。


「いやーヒロシ、うちのジャックが世話になったね。今日は思う存分楽しんでくんな!」

 おかみさんが歩み寄って、俺のグラスにビアを注ぐ。アルコールは苦手だが流石に注いでもらった分は飲まないとな。

「いえいえ、世話なんて。俺が世話になっているくらいです。」

 俺とジャックは助け合ってここまで来た、そしてこれからもこの関係は変わらない。

「ジャックの仲間があんたで本当に良かったよ。」

「うす。俺もそう思うっす。」

 隣にいるジャックが肉に齧り付きながら言った。皆宴だからか始めからテンションが高い。ちなみに手土産に買った果実酒はもうおかみさんに渡してある。マリナスさんが勧めてくれた通りマザーステイストではまだ仕入れていない品だった。

「すごく美味しい。すごいですエイラさん。」

「うん!これは酒のつまみにぴったしだ。」

「本当ですか!口に合って良かったです。」

 近くのテーブルでマザーステイストの従業員達はエイラさんが持ち込んだ料理を食べている。話を聞く限り評判は良さそうだ。青鬼のシェフがエイラさんに調理の手順を聞いている。朝、エイラさんが妙に急いていたのは宴に持っていく料理の下ごしらえの為だったのか。


 宴は遅くまで行われた。皆(俺も含む)はいつも以上にはしゃいでいた、正直に言うと終盤の記憶がない。朝起きたらファミリアの自室にあるベッドの上だった。

(あまり迷惑をかけていなければいいが。)

「うーん、頭が痛い。」

 昨日は人生で1番飲んだ。普段は1滴も飲まないんだが、昨日はグラスに注がれた物は全部飲んだ。そのおかげで朝から2日酔いで気持ちが悪い。

(皆は大丈夫だろうか。俺の倍は飲んでいたからな。)


12月13日 10:00

「おふぁようございます。」

 頭を抱えながらキッチンに入った。キッチンには誰もいなかった、代わりにテーブルに朝ごはんとエイラさんからの置き手紙が置かれていた。

 手紙には皆はすでに外出している事と2日酔いがひどかったら朝食の隣に置いてある薬を飲むようにと書かれていた。

(いただきます。)

 俺は朝ごはんを食べながら、今日の予定を組んでいく。

(頭痛いし、今日は部屋でゆっくりしよう。)

 食後エイラさんが置いてくれた薬を飲んだら2日酔いもだいぶ良くなった。 

しっかりと二日酔いになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ