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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
124/385

第百二話 「礼拝の方は礼拝堂へお進みください。」

今月第二話。新キャラクター、シスターが登場。

12月12日 12:00

(さてと、手土産も買ったし。…夜までまだ時間あるな、どうしようかな。とりあえずどっかで適当に昼飯買って食べよ。)

 俺は屋台で鳥類の肉の串焼きを3本買って、広場のベンチに座って食べた。

「ねえねえ、おかあさん今日は何処に行くの?」

 5歳くらいの女の子が母親とみられる女性に手を引かれている。

「忘れたの?今日は週に1度の祈りの日でしょ。さあ教会に行って神様に祈りを捧げに行きましょう。」

 セロ唯一の宗教組織〝教会”の教会は西大陸、東大陸に多数建てられている。主な都市には必ず1堂はある。当然ここシャルル王国第2都市のブィンドにも建てられている。

「はーい。」 

 女の子と母親は広場を抜けていった。

ちなみにこの世界も元居た世界と同じく1年は12月で約365日らしい。週間も7日と決められている。これは東西、両大陸に住む人々の共通認識だ。

(まあ、こういう常識が元居た世界とほとんど変わらないのは助かる。…教会か、行く所もないし行ってみるか。神々について新しい情報が手に入るかもしれないし。)

 俺は最後の串焼きを食べ終え、ベンチ近くにあるゴミ箱にゴミを捨てて教会のある方へ向かう。

(確か高級住宅地の方だっけ。)


12月12日 13:00

教会 ブィンド支部

 ブィンドの教会は3層構造になっていた。礼拝に来る人々の為に広めに作られている、庭も含めればコンサート会場並みの大きさになる。災害時などに市民の避難場所にもなる為数千人を収容できるスペースがある。

(確か地下にシェルターがあるんだっけ。)

派手な装飾はあまりないが所々に神々の姿を彫った彫刻や神話を題材とした絵画が飾られている。この教会には門が2つ設置されている。巨人でも入れる位の巨大な門に子供サイズの門だ。

(確か教会の理念に神々はありとあらゆる種族を平等に受け入れるってのがあるんだよな。)

 俺は教会の入り口に歩を進めた。

(久しぶりに来るな。)

 俺は1度この教会に足を運んだ事がある。というのも俺をセロに転移させた白球は自身の事を女神と呼んでいた。本物かどうかは分からないが調べない手はない。この世界で神様関係の事は教会が1番知っている。とはいえ教会職員に自分が神様に転移させられた異世界人とは正直に話せなかったので一般解放されている教会の図書館で神様について調べるくらいしかできなかった。

 異世界転移についての役立つ情報は何1つ手に入らなかった。分かった事はこの世界で宗教組織はたった1つしかなくそれが〝教会”と呼ばれている事。そして信仰しているのは12神と呼ばれる12柱の神々。どうやらセロには神が本当に実在するらしい。

「礼拝の方は礼拝堂へお進みください。」

 教会の入り口付近でシスターが祈りに来た人達を案内していた。おそらく制服なのだろう白い服に首から十字架のペンダントを下げていた。髪は金髪で腰くらいまでの長さ、顔は整っているが少し幼く見える、年齢は20代前半くらいか。ちょっとふわふわ雰囲気が特徴的なシスターだ。俺も彼女の案内通り礼拝堂へ進んだ。

全体的にふわふわしたシスター。スキル持ちです。

編集点は教会の設定です。もう少し大きめに書き変えました。

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