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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
現実逃避からの異世界転移編
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第五話 「今日の授業を始めるぞ。」

先週分です。遅れて申し訳ありません。


 さて、休憩中に俺は2階左最奥にある自室に戻り、手ぬぐいで汗を拭いていた。本当はシャワーを浴びたいが、まだ自分で稼いでもいないのに1日に何回も入るのはさすがに気が引ける。

(水道代もただではないしな。)

 自室の広さは6畳くらいで、簡易ベットと勉強用に机と椅子、そしてトイレもある。この世界のトイレ事情は割とちゃんとしていた。水道式で浄化機能もちゃんとしてあった。元の世界のトイレとはまた違った仕組みではあるが、構造は似ていたので気にはしていない。

 汗も拭き終わった事だし、そろそろ下に降りて勉強をしようかな。


「さて、今日はちょっとしたテストを用意したから、まずはそれね。」

 ラウラさんがにこやかに問題用紙を手渡してきた。

「了解です。」

 俺はテストを受け取り、鉛筆で答えを書いていく。

(まさか、この世界でもテストを受ける事になるとはな。)

 ちなみに勉強はリビングでやる事が多い。今教えてもらってるのは西大陸語だ。この世界、つまり俺が転移した世界の名は、セロ。セロには4つの大陸がある、東大陸、北大陸、南大陸、そして俺が転移した西大陸に分かれている。最初全く分からなかった言葉も半年間の特訓?によりやっと日常会話レベルに達した。元の世界でもそれなりに多言語を話せてたから、何とかなった感じだ。アニメや漫画みたいに言葉が瞬時に分かる魔法とか同じ言語を話してるとかを期待していたが、俺のめでたい考えはすぐさま崩れ去った。勉強が嫌いでも日常生活に必要になると、必死にもなるもんだ。この世界の言語は大きく二つに分かれている、西大陸語、と東大陸語。方言や他種族の言葉もあるらしいが基本この2言語を話せれば大抵の国では言葉が通じるとの事。

 この世界では、多種多様な種族が住んでる。獣人、エルフ、ドワーフ、ホビットetc。ラウラさんでも全種族を把握してないらしい。初めてドワーフに会った時は、びっくりした。とこんな感じに俺はザ ファンタジーな世界に転移させられたわけだ。

 

「出来ました。」

 俺は書き終えたテスト用紙をラウラさんに手渡した。

「ほう、早いな。どれどれ、…うむ満点だな。これなら、日常生活程度なら大丈夫そうだ。よくがんばったなヒロシ。」

「ありがとうございます。」

 俺は礼を言って頭を下げた。はっきり言って居候の俺にこの世界の事をいろいろ教えてもらって本当にありがたく思う。ちなみに、教育係はケビンさんが任命した。今、ケビンさん達はいない。俺を連れ帰った後、王都から使者が来て、王都に行ったきりだ。

「いや、礼とかはいい。私はお前の教育係だからな。」

 ラウラさんの顔が少し赤くなっている、照れてるのだろうか。

「今日の授業を始めるぞ。」

次は何を説明しようかな。

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