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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
下級冒険者編
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第八十五話 「そうっすね。」

次回後処理などの話になります。

ザクザク

「何か来る!」

 こちらに向かってくる足音が3つ。

「クソ!俺達にもう余力なんてないすよ。」

 ジャックは盾と片手直剣を構え、俺の前に出る。

(確かに近づいてくるのが敵だった場合、俺達は終わりだな。)

 俺もエクストラポケットから弓と矢筒を取り出し、構える。ダガーと投げナイフを失った今、俺が使える武器は弓しかない。

ザクザク

 足音が段々大きくなる。

「もし、やばい相手だったら弓で牽制しながら引くぞ。」

 俺はジャックに指示を出す。

「了解っす。」

 

 茂みから足音の正体が現れる。

「あ!やっと見つけたわ。」

 現れたのはラウラさん達、3人だった。

「だから言っただーろ。ヒロシなら大丈夫だーて。」

「うむ。だが、何事もなかったわけではないようだ。」

(ほ、ラウラさん達で良かった。)

 俺は安心して弓と矢筒を仕舞いなおす。ジャックも構えを解いて、地面に座り込んだ。

「ちょっと何があったの。2人ともボロボロじゃないの。」

 ラウラさんが駆け寄る。

「ラウラ落ち着ーけ。2人がボロボロなのはどう見たってそいつのせいだーろ。」

 エースさんが俺達の後に倒れているホワイトバックの死体を指す。

「え!まさかフローズンベアを2人で?」

(まさかラウラさんこんなでかい魔物の死体に気付いてなかったのか?それとフローズンベアって?)

「それしかないだろうな。所々戦闘の後もあるしのう。」

 キッドさんが付近を見渡しながら話す。

 俺達はここであった事をラウラさん達に話した。ラウラさん達は驚いていたが俺達が生きていた事を喜んでいた。

(正直ギリギリの戦いだったからな。死んでてもおかしくなかった。)

 話して再度自分達がどれだけ危ない状況だったかを認識する。

「とりあえずブィンドに戻りましょう。」

「そうだーな。帰ってちゃんと治療しないとーな。」

 俺達はラウラさん達とブィンドに戻った。


12月10日 17:00

ファミリア サンダーバード 医務室

 ブィンドに戻った俺とジャックはエイラさんに治療してもらった。治療後、エイラさんが言うにはもう大丈夫らしいが、念のため1晩安静にした方がいいとの事で俺とジャックは1晩医務室で過ごす事になった。

「暇っすね。」

 隣のベットで寝ているジャックが言った。ちなみに医務室のベットは2つある。エイラさんは治療後自室に戻った。

「そうだな。」

 体はもう治っているのでただ寝ているのが少し暇に感じる。

 ギルドへの報告はラウラさん達がしてくれた。

「とりあえず、2人共生きてる。」

 俺は今日の死闘を思い出しながら呟く。

「そうっすね。」

 今日の戦いを経て俺は色々思う所がある。それはジャックも同じことだろう。だが、今話す気にはなれなかった。俺は静かに目を閉じる。

戦闘より後処理の方が書くの大変。

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