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第5話 神橋沙奈江が知る坂之上剣の過去

 これは私の知る剣君の過去。

 剣君は引きこもりだった。そして、私が一番関わってはいけない存在だった。

 剣君が引きこもりになった理由に間接的に関わっていた。

 剣君も学校で虐められていた。その虐めていたグループのリーダーが私の生き別れの妹だった。

 私の妹、旧姓神橋千鶴が4歳、私が5歳の時、私たちの両親は離婚した。原因は両親共々愛人を作っていたのが同時期にバレての離婚だった。そして、私は母親に、千鶴は婿入りした父親に引き取られ、その後一度も会わなかった。というより、会えなかった。

 その離婚から9年。虐められていた私に一つの悪い噂を耳にした。それは

、千鶴が一つの素行不良たちを束ねる組織的リーダーになっているという噂だった。その集団は大きいもので、上は大学院生、下は小学5年生で私の住んでいる県と、隣県に及び、虐めも普通に行っている集団らしかった。

 そして、千鶴は剣君を目につけて虐めを開始した。

 千鶴が剣君にした虐めも相当酷かったらしい。マイナーな物や相手の弱点を責め、一番酷い時は私よりも酷かったらしい。

 それは、私と剣君が出会って1ヶ月が過ぎ、剣君が不登校になる前日だった。




 剣君が不登校になってから1週間が経った頃、剣君はSNSにどっぷり浸かっていた。そして、そこに千鶴要する不良組織が剣君の唯一の憩いの場所を奪おうとし始めた。そして、その思惑は見事に成功した。それもとても速く。

 信頼していたネ友に裏切られ、現実での親友にも裏切られた。

 その後、剣君が最初に壊れた。だけど、私は剣君の元を離れずに千鶴と1対1の対話を漕ぎ着けた。




 千鶴と会うと私が実姉ということを完全に忘れていたが、思い出すと私の言うことを聞いてくれると言ってくれてから私は千鶴の今までのことを聞き出した。すると、私を虐めている連中も絡んでいることが分かった。そして、私達の虐めを止めること、組織をゆっくりでいいから解散することを私が提案すると、千鶴は可能な限り毎週会うことを条件で約束してくれた。

 その時、剣君が私を虐めている奴等に復讐すると言って殴り込みに向かっていると聞き、私は剣君を止めに行った。




 その後、剣君を止め、家に帰した。その後に私が行く高校に行くために学校に行ってたのだがその夢叶わず、今の学校に暗国軍の参謀として通っている。

 これが、私と剣君の過去。辛くて重い過去。

 今、何もないかのように剣君が学校に行っているから、安心なんだけど、本当の事を言えば、剣君が遠くに行きそうで怖い。狂っちゃいそうで怖い。

 どうすればいいのかな……

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